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カテゴリ:震災
■「猫の島」に愛の手を…全国に支援呼びかけ
島民より多い100匹以上の猫が住み、「猫の島」として知られる宮城県石巻市の離島・田代島の漁師らが、東日本大震災の被害復旧のため、全国の愛猫家に呼びかけ、島復興基金を設立した。 漁師らは「猫も人も安心して暮らせる島を取り戻してみせる」と再起を誓っている。 島の人口は95人。津波で70歳代の女性が行方不明となり、カキ養殖施設は壊滅し、沿岸部の住宅や定期船の待合所も流された。水道管が壊れ、今も断水が続く。 同島で「漁師民宿はま屋」を営む漁師・浜温(ゆたか)さん(52)によると、震災後、10匹以上の猫の姿が見えなくなったが、大半は山へ逃げて無事という。ただ、津波の恐怖からか、港に近づく猫が極端に減った。 島の猫はかつて養蚕業が盛んだった頃、ネズミ退治のために飼われ始めたといい、島内には「猫神社」もある。数年前、在京テレビ局が島を取り上げて注目を集めるようになった。人口の約8割が65歳以上の限界集落だが、2008年には約3200人だった観光客が昨年、4倍近い約1万2300人に増えた。 だが、漁ができないことで猫も餌の小魚がもらえなくなり、現在は支援物資のキャットフードが頼り。そこで、浜さんらが、漁業の復旧資金と猫の餌代確保を兼ね、全国の猫好きにカキなどのオーナーになってもらい、支援金の提供を呼びかけることを思いついた。 1口1万円で、目標は1億5000万円。出資者には、島のカキや、猫神社のお守りなどの猫グッズを送る。島の猫たちの姿をブログで公開する。 浜さんは「全国から温かい励ましがある。『守り神』である猫の手も借りて、必ず復興させる」と島再生への決意を語っている。 基金の詳細は、浜さんの民宿のホームページ(http://www.tashiro-hamaya.com)。 (2011年6月8日 読売新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.09 08:17:14
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