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カテゴリ:ファシリテーション
今日はFAJの定例会。オープンスペーステクノロジー(OST)の実践ということで張り切って参加しました。
暑い暑い神戸の地に60人近い参加者。みんな熱心です。 OSTは以前リス研で、創始者のハリソン・オーエンからじかにセッションを受けたというKさんが解説してくれました。本も読んでみたのですが、いまいちぴんとこないというより、これはやはり体験しないとなかなか理解しずらいものでしょう。 今日はKさんは不参加ですが、その指導を受けたOさんがファシリテーターとなり早速実験開始。 まずは、円形になって(これがとっても重要。スクエア(四角)ではだめなんです)、解決したい問題を抱えた人が真ん中に出て、自分の問題を書いた紙を読み上げ、それを壁に貼っていきます。 ひとしきり、問題が出されたら次にマーケットプレイスの開始。それぞれ関心のあるテーマに名前を書き込み、時間と場所を確認します。複数のテーマに申し込むことも可能ですし、同じようなテーマは統合されたり、問題提示者がキャンセルしたりすることもあります。 このようにして、話し合うテーマと時間と場所が確定されます。 そして、そのメンバーでテーマについて語り合います。 OSTにおける行動は4つの原理と1つの法則によって導かれます。 4つの原理 1.ここにやってきた人は誰でも適任者である 2.何が起ころうと、起こるべきことが起こる 3.それがいつ始まろうと、始まったときが適切なときである 4.それが終わったときが、本当に終わりである。 1つの法則 主体的移動の法則 参加者の行動は参加者自身が決めます。もし、自分がその場所で学習も貢献もしていない状況に気づいたら、自分の意思でより生産的になれる場所へ移動することが出来ます。 また、ミーティングからミーティングへ自由に渡り歩くバンブルビー(ぶんぶん蜂)や、どのミーティングにも参加せず、ソファーで休んでいるバタフライ(蝶)の存在も認めています。 どのように進めるか、答えを出すのか、など一切のことはそのグループに任されます。 たったこれだけのルールと場が与えられ、いよいよディスカッション開始です。 結果はどうだったか。 個人的にはミーティングを渡り歩くバンブルビーはかなり気持ちよかったです。いろんな議論に入り込んでいく瞬間が好きなんですね。感想の声としてバンブルビーやバタフライの存在がよい刺激になった。視点を変えるのに役立ったという声が多くありました。通常の会議ではこういう人の存在はどちらかというと厄介者扱いですから、面白い経験でした。 ただ、課題解決ということにどの程度役立つのかこの短い時間ではわかりずらいなあと思いました。またテーマそのものが個人的なものや組織のものなど多様すぎて問題に対する当事者意識が希薄になったのではという疑問もあります。 本を読むとその課題に関心のある人(少なくとも関係のある人)が集まることが重要であると 書いてありました。実験の場としてはやむをえないでしょうが、「FAJの抱える問題」なんてテーマだったらもっと切実になったかも?? いずれにせよ、このタイミングでOSTを体験できたことはとてもよかったです。 さあ、これをどこで使おうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 18, 2007 11:13:19 PM
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