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2012.02.23
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カテゴリ:世界の人100

この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人
LIFE_animation
 ライフ(Life)はアメリカで発行されている雑誌。写真を中心とした誌面で「グラフ雑誌」と言われる。フォトジャーナリズムという文章記事よりも写真を中心に報道・言論を構成しようという考え方はすでにヨーロッパ(特にドイツ)で試みられていた。ライフ誌はカメラマンをスタッフという専属的な所属とし、撮影から記事・レイアウト等の編集のスタイルを一貫させ、「フォト・エッセイ」と称した。第二次大戦前から戦後復興期、テレビの本格普及前までが黄金期で、アメリカの思想・政治・外交を世界に魅力的に伝える媒体であった。
 現在のライフ誌は2004年10月に無料週刊誌として復活し、新聞折り込みのかたちで約1300万部が発行されている。しかし、厳しい経営事情を背景に、2007年4月20日号を最後に休刊することが発表された。今後はウェブ上にて、同誌の保有する写真約1000万点を閲覧できるなど、引き続きサービスを継続していくことも同時に発表された。
Wikipedia:「ライフ (雑誌)」



file No.43 ジョゼフ・リスター (イギリス)(1827~1912)


■経歴
 ジョゼフ・リスター(Joseph Lister、1827年4月5日・ロンドン - 1912年2月10日)は、イギリスの外科医。フェノールによる消毒法の開発者。細菌の一種リステリアは彼を記念して献名された。また、口腔消毒薬リステリンも彼を記念しての商標である。1860年からグラスゴー大学、1869年からエディンバラ大学で臨床外科の教授を務めた。1877年にはロンドンに戻り、キングス・カレッジ・ロンドンで臨床外科の教授に就任した。
 当初彼は無名の外科医に過ぎなかった。当時ヨーロッパでは、ルイ・パスツールが汚染と腐敗の関係を発見し、コッホが細菌を発見し、ゼンメルワイスがさらにそれを推し進めて、「医療者の汚染した手によって産褥熱が伝染する」事を発見した。イギリス国内ではナイチンゲールが、新鮮な空気や清潔な環境の重要性を説いた。ゼンメルワイスもナイチンゲールも医学の主流から見ればまだ非科学的とみなされていた時代である。しかし、小さな手術でさえ術後に起きる「手術熱」と呼ばれる感染による死亡率が高く、リスターはそれらを総合し、「術後の創傷の化膿は細菌による汚染である」と考え、術野や手術用具をフェノールで消毒することにした。1865年イギリスのグラスゴー王立病院に馬車にひかれた11才の少年が脛骨の開放骨折で運び込まれた。当時開放骨折の予後は極めて悪かったが、リスターはフェノールを染み込ませた包帯で少年の足を多い、定期的に交換した。すると傷は化膿することなく完治。リスターはその後10例の開放骨折の症例でこの方法用い、8例で成功をおさめ、1867年に査読制の医学雑誌「ランセット」に「THE ANTISEPTEC SYSTEM」という論文を発表した。しかし、消毒薬の正しい使用法がまだ確立されていなかったこともあり、他の医師による追試の結果は惨憺たる物だった。またリスターが無名であったことから、この方法は注目を浴びなかった。イギリス医学界の重鎮で産婦人科医のシンプソンからも反対を受けた。シンプソンがリスターを否定した理由として、ジェームスは針圧止血法の大家であり、フェノールで処理した糸を使えば安全な血管結紮法ができると主張するリスターとの止血法に対する考え方の違い方があったからともいわれる。それでもリスターは淡々と臨床試験の結果を追加していき、手術機器をフェノールで消毒し術野にフェノールを噴霧する噴霧法を考案。また、1868年には動物の腸から作られた糸をクロム酸により処理した耐久性のある吸収糸を開発。これは今日でも「クロミックカットグット」として世界中で用いられている。この消毒法と吸収糸により無菌手術を実現、また1869年8月エジンバラ大学の教授職に就任し、この地においても敗血病等を撲滅させた。時と共にやっとリスターの業績が認められ、1883年、ヴィクトリア女王からナイトの爵位を授けられた。
 その後、空気中の菌の落下はごくわずかで接触感染が問題だという事がわかり、1887年にフェノールの術野への噴霧法を中止し、現在の無菌操作とほぼ同じものとなった。1902年、イギリス国王・エドワード7世が虫垂炎の手術にあたりジョゼフを指名するほどとなる(当時、虫垂炎ですら手術による死亡率は高かった)。この手術の成功でリスターは男爵位を受ける。1912年に肺炎で死去。盛大な国民葬で送られた。





ランセット創刊号(1823年)



★「手術の傷の化膿は細菌汚染が原因である」ってこれは今では常識だけれど、100年少し前にようやくわかったことなのですねぇ。





 参考:Wikipedia







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最終更新日  2012.03.06 05:57:37
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