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カテゴリ:健康・病気
■体験から語る「医師が病気になったとき」 (その6) さて、医師が自分自身の専門領域の疾患を患ったケースは、時折センセーショナルに紹介されます。その疾患が、もし神経難病だったとしたなら・・。 李 啓充医師(元ハーバード大学医学部助教授、2002年より文筆業に専念)は、2012年3月26日付週刊医学界新聞2971号の「続・アメリカ医療の光と影・第218回」に「医師が患者になるとき」という寄稿をしております。 論文において紹介された医師は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部名誉教授であったリチャード・オルニー医師です。 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 「オルニー医師は、ALS臨床研究の権威として知られ、1993年には、カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部に『ALS診療研究センター』を創設した。自ら初代センター長を務めたオルニーが2004年にその職を辞した理由は、彼自身がALSの患者となったことにあった。」(週刊医学界新聞2971号 P5) -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関しては、シリーズ第106回『眼の動きでコミュニケーション』のコメント欄「命のともしび」、シリーズ第333回『経管栄養チューブ外しが争点の米の裁判』のコメント欄「ALSにおいて人工呼吸器を外すこと」などにおいてもご紹介しておりますので参照下さい。 オルニー医師は、自分が長年患者・家族にしてきたアドバイスは患者となった自分に本当に役立つものであったかどうかということに関しても興味が大きかったようです。 記事においては、米国ではALS患者の約9割が「人工呼吸器を使用しない」道を選択することも紹介されています。 オルニー医師が一番恐れたことは、家族に対して自分の思いが伝えられなくなる事態であり、真っ先にコンピュータに録音した言葉は、ポーラ夫人への思いを伝える「I love you Paula」だったそうです。 (つづく)
笠間 睦 (かさま・あつし)プロフィール 1958年、三重県生まれ。藤田保健衛生大学医学部卒。振り出しは、脳神経外科医師。地元に戻って総合内科医を目指すも、脳ドックと関わっているうちに、認知症診療にどっぷりとはまり込んだ。名泉の誉れ高い榊原温泉の一角にある榊原白鳳病院(三重県津市)に勤務、診療情報部長を務める。認知症検診、病院初の外来カルテ開示、医療費の明細書解説パンフレット作成--こうした「全国初の業績」を3つ持つという。 趣味はテニス。お酒も大好き。お笑い芸人の「突っ込み役」に挑戦したいといい、医療をテーマにしたお笑いで医療情報の公開を進められれば・・・と夢を膨らませる。もちろん、日々の診療でも、分かりやすく医療情報を提供していくことに取り組んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.02 04:47:45
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