カテゴリ:昔はみんな貧しかった でも幸せだった。
キャロルはわんちゃんのパラダイス写真館http://r.goope.jp/carol 幼い頃にはラーメンと言う呼び名が無かった様な記憶があるが定かではない。一般に は"中華そば"と呼んでいたと思う。それがラーメンとして呼ばれるようになったのは"チキ ンラーメン"の出現からだと思う。このラーメンは衝撃的だった。熱湯をかけるとわずか3 分で出来上がる夢のような食べ物である。チキンラーメン後、ワンタンメン、サッポロ一 番、チャルメラなど各社がそろって新製品を打ち出してきた。その中に余りメジャーでな い"王様ラーメン"と言うインスタントラーメンがあった。このラーメンの凄いところはなんと 当時、すでにかやくがセットされていたことで、お粗末ながらも乾燥ネギ、蒲鉾、椎茸、麩 などが入っていたのだ。このアイデアは幼心にも他のラーメン群を圧倒するだけのインパ クトがあったもので、それ以来「王様ラーメン、王様ラーメン」と母親にせがんだものだ。そ の後"サッポロ一番"のスープに乾燥ネギが入り、"出前一丁"にラー油の小袋が付き出し た。それを考えると王様ラーメンの偉大さ、先進性が解る。やがてインスタントラーメンブ ームがやってくるが、各社大手は"駅前ラーメン"、"長崎ラーメン""大阪ラーメン"など新製 品を次々出してきた。それと共にあの王様ラーメンは各社新製品に押され店頭から消え ていくのである。この"王様ラーメン"の味が何故か今頃になって懐かしい郷愁を呼ぶ。こ の幼いラーメン評論家の体を気にしてか祖母と母はラーメンは体に悪いと言い出してき た。世間もそんな風潮であった。祖母などは酷かった。ラーメンは体に毒、石油で出来て いるなど、もうめちゃくちゃである。何事でも初めて出る商品には皆、敏感で根も葉もない ことを、ありも真実の如く言い出す。そんな祖母や母も安全で美味しいものである事がわ かるとちゃっかりチキンラーメンを袋から取り出し、生でおやつ代わりにポリポリとかじって いたことを想い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.04.12 20:09:22
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