どんまい

月に一度は、独居の母の住む実家に帰ります。この週末帰った時に、２５年前勤務していた海辺の学校を訪ねてみました。

漁師町で小さな港には漁船が繋がれていて、朝早く競りが行われていたのを覚えています。子どもたちと訪ねたら、競りが終わったところで、箱一杯の魚を頂いて帰り、職員で分けさせてもらった…そんなこともありました。

まだ、土曜日が半日授業があったころで、独身だった私は、子どもたちが下校した後、お昼も食べずに仕事をしていたら…教頭先生が一緒に食べに行こうと誘ってくださることが度々ありました。

少し車を走らせた高台に、「あいお荘」という見晴らしの良い施設があり、車海老の美味しい料理定食などをおごってくださるのでした。「私たちも若い頃こうやっておごってもらったのよ。順繰りよ」などど言いながら…。私たちもそんな優しい思いやりの「順繰り」を次の世代に繋げていきたいと…思うのですが。

近くの海水浴場にもよってみました。まだ人影はまばらで、静かで広い海と空が、私を迎えてくれました。

私の中にいる２５年前の自分が甦って、今の自分を励ましてくれたような気がします。