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カテゴリ:か行の宝石
この項目・・・・ちょっとややこしいかもしれません
タイトルどうしようかまだ迷ってます(途中で変更するかもしれません) 和名:後述します モース硬度:6.5~7.0 分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)/二酸化ケイ素 晶系/産状:六方晶系(三方晶系)/様々 化学組成:SiO2 劈開:なし 比重:2.58~2.70 屈折率:1.530~1.539 副屈折率:0.004 分散度:なし 蛍光:あり(各種さまざま) 条痕:白 主な色:後述します 多色性:なし おもな産地:世界中各地(日本含む) いつもと違い変わった書き方してますが・・・読み進めればすぐに理由がわかるかとw えーっと・・・・ カルセドニー(玉髄) アゲート(瑪瑙) ジャスパー(碧玉) 大きく言ってこれら3種は上の性質がすべてあてはまり、「すべて同種」の鉱物です どれも「潜晶質石英」である といえばいいでしょうか さらに細かく言えば クリソプレーズ(緑玉髄) カーネリアン(紅玉髄) オニックス サード(サードニクス) ブラッドストーン(ヘリオトロープ)(血玉石) ムトロライト シリシファイトウッド(珪化木)(オパール化珪化木は除く) ここまで全部同じグループ、 いや特性も同じなので「同じ鉱物」と言ってもいいかもしれません しかしまぁ一応外観上で分けられてますので 厳密に言うと カルセドニー(玉髄)とは、半透明で縞模様がなく色が均一でありインクのないものを言い、 アゲート(瑪瑙)とは、カルセドニーのうち縞模様の出ているものを指し ジャスパーとはアゲート、カルセドニーとは違い「不透明」である クリソプレーズはカルセドニーのうちニッケル起因の緑色で半透明のモノ カーネリアンは鉄酸化物に因る赤色で半透明のもの オニックスは本来は白と黒の縞模様の出た玉髄(アゲートとは違うらしい) だが現状は(均一な黒の)ブラック・カルセドニーの事をオニキスと呼んでいるようだ。余談だがなぜ真っ黒のブラックカルセドニーもオニックスと呼ぶようになったのかは、おそらくカメオなどの材料用に向く層状のものはなかなかないので、単一色のカルセドニーを染色し真っ黒のカルセドニー、そしてその半分ほどを脱色して黒白のものを作り上げていて、その過程でメンドクサイので黒のままのもオニックスと呼んでいたのが定着してしまったのではないだろうか?(憶測です。確証はありません) 話しを戻して・・・ サードは淡褐色、濃褐色で半透明のもので、このサードと白いカルセドニーとが縞状になってるものをサード・オニックス、または縮めてサードニクスと呼ぶ ブラッドストーン(ヘリオトロープ)は濃緑色の玉髄に赤いジャスパーの斑点を持ったもの ムトロライトはグリーンカルセドニーのうちのクロム着色に因るもの シリシファイトウッド(ペトリファイトウッド)(珪化木)は地下に埋もれた樹木が地下で珪酸が浸透、置換されたもので、なおまだ樹木本来の組織を残すもののうち瑪瑙化したもののみこちらに分類し、アガタイズド・ウッド、シリシファイトウッドと呼びます。なおペトリファイト・ウッドの方は瑪瑙化、オパール化両方の珪化木の総称のようです。ちなみにオパール化した方はオパライズド・ウッドと言い和名を木蛋白石と言い、オパールの一種とみなされます ジェムシリカも「クリソコーラにクォーツがしみこみアゲート化したもの」なのでこのグループに入れた方がいいのかもしれません ここからさらに細かく言えば~~・アゲートのような細かいのもいえばすごいことになりますので割愛しますがこれらも同種です(例:モス・アゲート、イリスアゲートなど) こうやって聞くとややこしいですが・・・・ ブルーベリルやグリーンベリル と言わずに アクアマリン エメラルド と言ってる のとほぼ同じですね ちなみにこれら「潜晶質石英」(光学顕微鏡でようやく粒が見えるか見えないか)でクォーツの細かいのが入ってるということで、「クォーツグループ」とも言えます。ただし・・・広義ではオパールもクォーツグループに入ります 最後に・・・ これら潜晶質石英グループは微細結晶粒の集合体であり、常に多孔質なため容易に染色できるためほとんどが染色されています カルセドニーとして売られているのにもかかわらず縞模様があるものはほぼ100%染色ものです(例:ブルーレース・カルセドニー) まぁ稀に店側がなにも分かってなくてということもありますけどwww さてではこんなややこしいカルセドニー・グループですが写真にいきましょうか って言いつつ・・・実は手持ちのこのグループ。ほとんど撮っておらず今までに載せたものしかありませんwご容赦くださいませwww いずれもう少し落ち着いたら追記するかもしれません ジェムシリカ 0.54ct ペルー・アカリ産 ムトロライト 2.31ct オーストラリア産 イリス・アゲート 0.23ct ブラジル産 イエロー・カルセドニー 5.44ct ブラジル産 過去宝石クイズに出したやつですねw懐かしい うむ・・・撮ってあるのはこれだけか・・・ 次の休みにでも潜晶質石英グループ大集合でも撮りますかねえ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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でたぁw
DAI辞典カルセドニー編♪ cococchiがHPを作り始めた頃、既にカルセドニー系は 結構な数がありました。 で、それを分類しようとして調べ始めたら 訳が分からなくなったのでしたwww 仕方なく「瑪瑙」でまとめちゃって;;;;; 今ひとついえることは「ブルーアゲート」として購入したものは やっぱり「縞がないからカルセドニーでないかい?」 と思えば、少しスッキリする(笑) おつかれさまでした~~~w (2010.08.23 23:42:14)
へ~、シーブルーカルセドニーとか知らなくって、あれは染物なんだよ。って聞いたことがあるくらいだったーーー!!!
こんなに親戚の多い鉱物だったんだ~。 むずかしぃ~~~~~~ (2010.08.24 06:48:35)
cococchiさん
----- おまたせしました~(え? カルセドニーグループというより クォーツグループ これにどこまで入れるのか・・・ このあたりが分からずなかなか難しいですね ブルーレース・アゲート だと大抵の物は染めらしいですねw カルセドニーの シーブルー・カルセドニーも同様らしいです しかし縞模様がない だとやはりアゲートではなくカルセドニーでしょうねぇ 多少なりともDAI辞典が役立ったようでなによりですぅ (2010.08.24 23:16:11)
pandalfさん
----- ほんとですか?よかった~ 変にごちゃごちゃして分かりにくいかなぁと悩んでました でもたしかにこうやって並んでるほうが覚えやすいかもしれませんね おぉ?今度はカルセドニーをカットですか? ブルー・カルセドニーとかカルセドニーはほとんどカボションばかりですので、ファセットのはある意味激レアになるかもしれませんね (2010.08.24 23:18:17)
猫、ねこ、にゃんこ♪さん
----- そーなんですよね 結構種類も豊富でさらに染めも入り色彩も多彩で商用名も多数あるんでごっちゃごちゃなんですよね これを広義で「クォーツグループ」とするとものすごい数の種類になりますねぇ・・・ (2010.08.24 23:19:51)
ファセットカットのジェム・シリカいいですね~(笑)
透明感が素晴らしいです。うらやましい・・・(^o^)/ (2010.08.26 14:51:02)
休肝日さん
----- ね~~~ これほどの透明感のジェムシリカもそうそうないですよね~ 見なおせばちょっと写真暗いな・・・・ 撮り直そうかなぁ・・・ どのみちこの項目近々修正するつもりだしねぇ (2010.08.26 22:37:02) |