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先日、あるセミナー研修で話題にしたキーワードです。 この研修は「コミュニケーション」をテーマにした内容でした。 対象は中小企業の社長、経営コンサルタントや公益法人の役員といった 「豊富な人脈を誇る」方々ですので、こちらとしては手ごわい相手(笑)。 「講師が学び、教えていただく」といったスタンスで臨むことが、 こうした類(たぐい)のセミナーを成功裡に終わらせるコツですね。 ≪我以外皆我師也≫ 「宮本武蔵」で有名な作家、吉川英治が好んで色紙に書いた言葉で、 私の座右の銘でもあります。 そもそも人脈は、「山脈・鉱脈などになぞらえた語」だそうですが、 一般的に姻戚関係・出身地・学閥などを仲立ちとした、 「主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり」といった意。 「あの人は人脈が豊富だ」、「いろいろな分野に顔が広い」といった 言われ方をしますが、今ひとつ、しっくりこないんですね。 これを私なりに解釈して定義してみると、 ≪電話一本で相談にのってもらえる相手=メンターの存在≫ 「人脈が広い」、「顔がきく」などといって、当たりかまわず 自分の知り合いを紹介する輩(やから)がいますが、 こうした行動をとる人って、やはり要注意人物ですね(笑) 紹介しっぱなし、一切のフォローなしで、LOSE&LOSEのスパイラル。 特にビジネスシーンでは、WIN&WINの関係が好ましいわけですから、 安易に他人と他人をマッチングすると、信頼を裏切ることになります。 結局、人脈とは ≪二人称≫ の関係で成り立つものではないかと思います。 二人称 = 対(つい)ですので、その関係性は「わたし」と「あなた」。 たとえば、 「話し手」と「聞き手」・・・ 就職・転職での求職者とキャリアカウンセラーとの関係。 「書き手」と「読み手」・・・ 営業マンの業務日誌のやりとりでの上司と部下との関係。 人脈の「脈」の意は、細長く続いているもの。 脈拍をはかる、脈を打つ、血管、といった人間の生命線となるものです。 人脈は借りたり、貸したりできるものではなく、 「双方向で、相互に作用しあい、信頼関係を育む過程で強固になるもの」 だと思います。やはり、なかなか一朝一夕には成り立たないものですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/05 06:33:11 AM
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