カテゴリ:希土類元素(レア・アース)製錬技術
[レア・アース製錬技術の発展](12)(7月1日の続き) 6) 金属還元合金法: ・前述のナトリウムでネオジムを還元してネオジム鉄母合金を得る法。(生成熱が不足 なので、ネオジムと鉄の合金反応熱を利用する。)GMが開発した。 ・高融点のイットリウムY(融点1509℃)を製造する方法で、フッ化イットリウムとマ グネシウムMg、カルシウムCaを混合し、アルゴン雰囲気中で加熱還元させ、Yと Mgを合金溶融体としてスラグ(フッ化カルシウム)と分離し、次いで合金を高真空下 にMgを蒸留分離し、イットリウムスポンジを得る。 ・ネオジムの酸化物電解で鉄陰極を使用し、析出したネオジムと合金させ、Nd-Fe 母合金溶融体として取り出す。 これらの方法は、目的金属と合金化金属との組成を一定にすることが難しいので、得られた合金を母合金として取り扱い、目的合金化は再度、組成配合溶解によって行っている。 (5)金属加工 1) 雰囲気溶解合金製造: 希土類金属は非常に活性が強いので真空もしくはアルゴンな どの不活性ガス中で溶解する。溶解炉は真空炉を用い、加熱は高周波誘導加熱もしくは 発熱体(黒鉛抵抗体など)による輻射加熱を用いる。るつぼはアルミナ、マグネシア、 カルシア、モリブデン、チタンなど溶解合金に耐える材質の物を用いる。金型は水冷銅 金型、鉄金型などを用いる。まず合金組成の中で多い金属を溶解した後、他の金属を添 加し、よく合金化したところでスキミング(滓の除去)して鋳造する。希土類金属は最 後に添加するのがよい。 いよいよ盛夏。朝夕にはヒグラシが鳴き、昼間はアブラゼミが姦しくなってきました。お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 25, 2008 08:10:52 AM
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