カテゴリ:希土類元素(レア・アース)製錬技術
[レア・アース製錬技術の発展](13) 2) ライター石 鋳造製造法: 細穴(2.2~3.5mmφ)鋳型にMm-Fe(20%)-Mg(2%)合 金溶湯を鋳造し、取り出した後 3~5mmの所定長さに切断、耐食着色塗装する。 (鋳型製作と鋳造物の取り出しをどのようにしたか、考えてみてください) 3) ライター石 押し出し成型法: ライター石合金の溶湯を金型に鋳造し、32~50mmφ、 200~250mm長さのビレットとして、油圧プレスのダイスに挿入し、温間押出加工法で 1.8~3.5mmφに連続押し出しする。ワイヤ状のライター石を所定長さに切断し塗装する。 この方法は鉄鋼添加用のミッシュメタル線材の製造にも応用されている。 ライター石の製造法の開発は、Fe-Ceの結晶制御がキーポィントであった。 4) 新規合金形成技術 ・メルトスパン: 合金溶湯をノズルから噴出させ、高速回転ロールで急速冷却しリボ ン化、非晶質または微細結晶の合金を得る。NdFeB等方性磁石材料として、GMな どで多量生産されている。 ・ストリップキャスト: メルトスパンより遅い速度で合金溶湯をロール冷却、柱状晶 を析出させ、異方性結晶を得る。NdFeB異方性磁石材料、ミッシュメタルニッケル 系水素吸蔵合金など、高性能の合金結晶が製造できる。当社でこの方法を開発し、多量 生産法に発展させた。結晶制御のため冷却速度と過冷度がキーポィントであった。 ・メカニカルアロイング: 合金させたい金属をボールミル、アトライタ(粉砕機の一 種)などで微粉砕と同時に合金化させる。溶湯合金法では合金化しないような、大きな 比重差の金属でも合金となるので、最近、あらゆる金属を対象に研究されている。希土 類合金にはまだ応用されていない。 5) 粉砕法: 湿式、乾式ボールミル、ジェットミル、アトライタなど通常の粉砕機が使 用できるが、完全密閉雰囲気制御して、酸化を防止しなければならない。 希土類合金の持つ性能をフルに発揮させるには、組成の均一性、酸化防止、結晶構造、結晶形状の制御が非常に重要で、加工法の選定とその工業化は、企業の死活問題であった。 今日は等価変換創造学会例会日。大阪で「用途開発法」について議論します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 26, 2008 08:00:08 AM
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