|
カテゴリ:たびごころ
地図の上では確かに道はつながっていた
(山の向こうの町に行くには一番距離が短い) 誰もいないダム横の公園でもう一度地図を確認し車に乗込んだ まずガードレールがなくなった そして舗装がなくなった すれ違いなど全く不可能な道幅になった 道はひび割れ所々川が横切りしがみつくような樹木の根が 大蛇のようにこぶを作っていた 大人の頭ほどの石くれが転がっていた 時には車を降りて崖の下に投げ込まなければ進めなかった やがて視界が開け峠に辿り着いたと知れた 朽ち果てた板に書かれた薄れた文字を見るために車を降り 一応間違えていなかった事を確かめて一息つけた 真夏の日差しは谷底から吹き上げてくる冷気に相殺され 汗ばんだ額も一瞬のうちに乾かした (雨雲かしら?) 薄墨色のかたまりが連なった尾根に沿い近づいてきた だがそれは霧でも雲でもなく 何百万ものとんぼだった バックグラウンドミュージック Art for artsake by 10cc 付記 総選挙が何かと話題の今日この頃 自民、民主の大連立を望む人が4割内外 や~めて~~ 棄権して お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|