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カテゴリ:孫子の代まで
コルレオネ兄弟が狂言のワークショップに参加するというので、付添いで出かけました。場所は新宿区四谷地域センターの12階です。主催は四谷図書館。コルレオネ兄弟は昨年も参加していたので、この夏のポスターに写真が載りました。
![]() このポスターの写真が効いたのか、今年の参加者は子供がいっぱい。40人位の子供たちのその父母だから、会場は100人以上いたでしょうか? 子供は幼稚園児から中学生までだから、父母も30代40代。ジジババは私たちだけでした。 講師は野村万蔵さん。最近、うっちゃんナンチャンのナンチャンと一緒に狂言をなさったりしている、話題の狂言師です。(ナンチャンとの共演・現代狂言のサイトはこちら) ちょっと寺脇康文に似た風貌で、気さくな感じで教えてくださるので会場は始終なごやかでした。万蔵さんの言葉に、いちいちまぜっかえす子もいて、ちょっとやりにくそうでしたが・・・小さい子が多すぎたかも。 ![]() 小鼓のお稽古と同じに、まず姿勢をただす事から始めて、すり足などの立居振舞を教えていただきました。せっかくだから、私も子供に合わせて立ったり座ったり、すり足したり・・・小鼓を習っていたコルレオネ兄によると、小鼓の時の立居振舞とは若干違うそうです。 ![]() きのこ歩きをしているポスターの写真です。胸に手を当てたまま、膝を上下して前後に進みます。これはなかなか難しい。 立居振舞のあとは、狂言の発声の練習をしました。「太郎冠者あるか?」と先生がまず言います。「はあ~っ!」「お前に~」と全員で答えます。簡単な言葉ですが、抑揚が微妙に先生とは違ってしまいます。お腹から声をですのも、なかなか難しいものです。「はあ~」と言ってすり足で前に出て、頭を少し下げて「お前に」と言います。頭を下げるときに背筋を伸ばしたまま屈む角度とか、頭の向きとか、自然に出来るようになるにはかなり時間がかかりそうでした。 3歳のときから狂言のお稽古をしていたという万蔵先生の姿勢はさすがでした。 ![]() 最後に、古いトランクからいろいろなお面を取り出して、被って見せてくださったり、子供たちに被らせてくださったりしました。コルレオネ兄弟は昨年も参加していたので、覚えてくださっているようで、特別に二人ともお面をかぶることが出来ました。 ![]() ![]() お面はかなり古く、代々伝わる相当貴重なものだったようですが、幼稚園児には価値が分かるはずもなく、万蔵先生はかなり手こずっていました。翁のお面をかぶって、お爺さんのように演じると「お爺さんに見えない!」と厳しい声。「演技を勉強しなおします」と万蔵先生。子供たちが相手ではかないませんね。 まんぞうブログでこのあたりのことを書いていらっしゃいます。まんぞうブログはこちら ![]() 図書館のワークショップで、有名な九世野村万蔵先生のお稽古を無料で受けられるとは、さすが新宿区です。この年になっても、ロクな立居振舞も出来ないジジババにとって、貴重な一時間半のお稽古でした。 ジジイは正座しただけで、キノコ歩きの時は、もう椅子に座って見ていただけなのです。あのようなすぐ諦める態度では、正しい日本人への道は遠い・・・ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.29 21:23:44
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