チャチャコママ

下見に来た日はドシャ降りだったけれど、同期会本番の日は朝からよい天気なりました。雨女の私より、晴れ女の同期生の方の念力が強力だったのかも・・・

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信濃町の駅前で待ち合わせて、まず、絵画館へ向かいました。参加者総勢１７人、内７人は故郷から朝の電車で二時間もかけてやって来てくれました。風邪でひとり欠席しちゃって残念。久しぶりに会う同期生はみな元気、元気。卒業して半世紀ほど経つのに、会うと一気に女学生の頃に戻れるから不思議です。因みに私たちの卒業したのは故郷では割といい女子高です。

信濃町前の大きな歩道橋を渡るとき、「このあたりは映画、君の名は。の聖地なのよ・・・」と説明すると、「君の名はって、数寄屋橋で会うのよねェ～」そうです。みな、君の名はと言えばマチコの世代なのです。

お天気がいいから、絵画館（正しくは聖徳記念絵画館）は結構混んでいました。１１月２０日まで特別展をやっていたし、芸術の秋だからなのか・・・紅葉の季節だからでしょうか？

• 絵画館前で記念撮影

館内を自由に一時間ほど観覧したあと、絵画館前の大階段で私のカメラで記念撮影。ちょうど駐車場からこちらへ歩いて来た初老の紳士にシャッターを押していただきました。お礼にご夫妻の写真をお撮りしましょうか？　と言うと、丁寧にことわられちゃいました。

記念撮影のあと、昼食には少々時間があったので、外苑を散策。先週、幼稚園児が亡くなった火事のあともすっかり片付けられて、何事もなかったような外苑の広場になっていました。献花台にはお花がいっぱい供えられていましたが・・・

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外苑は散歩をする人や外国人の観光客でいっぱい。四谷からいつも車で通り抜けていた道ですが、平日の日中でも、結構にぎやかなのですね。外苑の銀杏並木は色づき始めていましたが、葉っぱが黄金色になるには一週間ほど早かったようです。

• 明治記念館内の羽衣の銀杏御膳

会食は明治記念館のレストラン羽衣で。下見の日と違って、レストラン内はお客さんでいっぱい。でも、和室を貸切にしてもらったので、ゆっくり歓談することが出来ました。１１月限定の銀杏御膳は紅葉を思わせる鮮やかな彩りで、女子高の同期会にピッタリのお料理。ホテル並みの設えなのに、室料も無料だし、ホットペッパーから予約して１０パーセント引きにしてもらえたのもラッキーでした。なにしろ、皆、年金暮らしですし、故郷からの電車賃もいることだし、お安いに越したことはありません。銀杏御膳と食後のあんみつも入れて3500円もかからないとは、本当にお値打ちなランチでした。

• 夕暮の明治記念館のお庭

平日だったけれど、この日もウェディングドレスや着物姿の花嫁さんを見ることが出来ました。風邪で欠席した同期生は明治記念館で結婚式を挙げたそうで、思い出の場所での同期会を楽しみにしていたようです。彼女に何十年か前の明治記念館での結婚式のお話を聞いてみたかったのに残念でした。

会食のあと、憲法記念館のカフェＫＩＮＫEIに行ってみました。明治天皇が大日本帝国憲法を起草したという由緒ある建物にあるカフェからは広々とした芝生のお庭が眺められます。みんなでガヤガヤとカフェに入っていくと、窓際のテーブルからひとりの御婦人がこちらへ歩み寄って来られました。なんと、その方は同窓会の東京支部長を長く勤めていた先輩だったのです。そして、その先輩から一人ずつに記念館謹製のひと口羊羹の差し入れがありました。明治記念館は、東京支部の役員会などによく使っているのだそうです。思いがけない出会いにちょっとビックリしました。

カフェKINKEIの生姜とリンゴのお茶はとても美味しかった。先輩の心遣いとショウガで心も体もポカポカ温まりました。

陽もかたむき、記念館のお庭に赤々とかがり火が焚かれ、お開きの時間となりました。名残は尽きませんが、また会う日までと言うことで信濃町駅でさようならしました。近年は同期会の出席者の顔ぶれも決まって来てしまいました。次の同期会はいつもは来ない誰かを誘ってみようかな？　と思った秋の夕暮でした。

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