「小学校のできごと」小学校教師のブログです

入学する学校に行って、検診をする。いわゆる「就学時検診」が、
１１月に多くの小学校で行われます。

私の学校も本日ありました。

内容は、
「内科・耳鼻科・眼科・歯科」を学校医の先生に診ていただきます。
さらに、
「聴力・視力」「知能検査・面談」を教師の方で行います。

この中で、「知能検査」があります。
この言葉のままだと、ちょっときつい言い方なので、
面談などと言っていますが、
実際は知能検査の用紙を使って行う学校が多いようです。

内容は、
三角や四角を同じように描く。
絵を見て教師の言った単語のものを指差す。
いくつかの絵の中から、教師の言ったものに適合するものを選ぶ。
などです。

いたって簡単なのですが、
親と離れて１人という不安や
考えすぎて答えられなかったり、間違ったりする子もいます。

あまり、ひっかかったり、間違いが多かったりすると、
何らかの方法で、
最終面談者である校長・副校長に
その子のことが事前に知らされます。

校長・副校長は、
保護者同伴の面談の中で、
じっくりと様子を見ていきます。

この連携の後、
検診終了後、職員全員で気になる子はいなかったか
会議を開いて確認します。

この一連の流れは、とても大切で、
入学してくるであろう子どもたちを事前に把握して
保護者の要望があれば、
入学前に対策を考えます。
（もちろん、要望がなくても、気になる子はフォローできるように
　体制を整えます。）

保護者と子どもたちからすると、
入学する学校を知るとてもよい機会となります。

教職員の様子。１年生の教室の様子。
来年６年生になる子どもたちの様子。
（５年生がこの日は、案内してお世話するので、
４月からの６年生ということになります。
入学してからも、１年生と６年生は、
とても結びつきが深い学年です。）

さて、「知能検査」の話に戻りますが、
国立や私立小学校を受験する子も
すべり止めとして、当然検診に来ます。

そういう子たちは、
自分の名前を漢字で書けたりします。
（びっくりされる方もいるかもしれませんが、
まだ、ひらがなも習っていないので、書けなくても
　なんら問題はありません。）

さらに、
教師の質問に対する受け答えも
「はい。」
「そうです。」
「ありがとうございます。」
などという、言葉で話してきます。

もちろん、
教師の目を見て、しっかりとうなずきながら
解答を書きます。

当然、知能検査は簡単すぎて
あっという間に終了してしまいます。

ちなみに、
私は知能検査担当でした。
１０名ほど検査させてもらいました。

とにもかくにも、
この日から入学準備が本格化すると思います。

少子化が言われる中、
そして学校選択制が進んでいる中、
少ない子どもたちの確保に
公立小学校も懸命になっています。

私の学校もごたぶんに漏れず、
４１名が検診に来ましたが、
今後、国立・私立に合格者が出ると、
数が当然減ります。
４０名になった時点で１クラスということになります。

１組のみの４０名満杯と、
２組まである２０名と２１名のクラスでは、
全く教育環境が違ってきます。

みなさんのところでは、
どんな様子なのでしょうか。