突然 海外から
当たり前の話なのだろうが、僕にとってはやっぱり凄いなと思ってしまう。今多分デンマークの田舎Billundと云うところからブログを書いている。 なぜ田舎かと云うとまず日本でこのBillundにある空港を旅行代理店がなかなか見付けられなかった。 東京から11時間かけてCopenhagenに入りトランジットでBillundに向かう予定であった。Copenhagenでのトランジット時間は1時間。予定より早く到着したから余裕でCopenhagen空港の長い長い通路を歩いて国内線のターミナルへ移動。ゲートはA1からA34まで僕の指定されたゲートはA30。随分端だなと思いながらもA26,A27そしてA28まで来るとその先が階下へ行って下さいとの案内が出て来た。この手の案内があるとちょっと危険なのである。 ああ多分A29からA34まではひとまとめの扱いだな。と思いながら階下へ降りて行った。しばらく歩くとやはりひとまとめになってゲートがあり、ようやくたどり着いたかと思いながらも出発40分前に到着したから良かったと思ったのもつかの間。手荷物検査が待ち受けていた。 これはおかしいと思いながらも列の後方に並ぼうとして唖然とした。なんと150人以上並んでいるではないか。これだけ並んでいると云うのに開けられている間口は一カ所。5分、10分、15分経過してもチェックが厳しいためなかなか前に進まない。いい加減まずいなと思い並んでいる人に聞こうかと思うが多分デンマーク人らしき人しかいない。僕は英語が話せないからヤバいと感じながらドイツ語で『このチケットは17:05分発なんだけれどあと15分しかない。大丈夫なのか心配なんだけど....。』と話すと『問題ないだろう。俺も別の便だけど17:00発だよ。』 このときまず予定の便には乗れないなと思ったが、まぁいいかと感じてしまったのでひたすら順番が来るまで待つことにした。ようやくあと15,16人になる頃には案内表示にはクローズとなってしまった。あーあと思いながらも僕の順番が来て搭乗券を係員がチェックをしても何も言わない。ボディーチェックもあり搭乗口に着いた時は5分前。係員はすでにいない。とりあえず待っていると係員が戻って来て(80名程度の客席数だからプロペラ機で飛行機は目の前に見えている。)僕のチケットを見て『遅すぎる。もう出発しますから、これからの搭乗は無理。』とのこと。40分前に来て搭乗検査に多くの人がいたからどうにもならんだろう。いったいどうしたら良いんだ?と言い返す。『分かりましたから、そこの椅子に座って待って下さい。』と言われ仕方ないなと思いながら10分程待っていると、その係の人が案内するから私に付いて来なさいと言いながらしばらく付いて行くとあそこにチケットカウンターがあるから手続きをして下さい。手配はしてありますから。それで係の女性はどこかへ消えてしまった。 結局ゲートの外に出されてしまい、双六の振り出しに戻る状態。こりゃ、いよいよ僕はCopenhagenで浮浪者扱いだなと思いながらチケットカウンターへ向かい。『僕が乗る予定の便は搭乗検査に手間取り乗れなかった。40分前には来ていたのに(実際は25分前)どうしたら良いんでしょう?』と取り合えず言い訳すると、係の男性は端末機を操作して、ニッコリ微笑みながら次の便が19:55発であるからその機に乗って下さい。焼けに簡単に言うではないかと思いながら『僕の日本から来ている荷物はどうなっているのかな?』と尋ねると『問題ありませんよ。あなたの荷物は先にBillundでお待ちしていますから大丈夫です。』 まぁ取り敢えず今日中に目的地についてホテルで寝られるから良いかと思いながらカンターを離れて歩きだすと、係の男性がちょっと待って下さいと僕に声を掛けて来た。『あなたに渡す物があるからちょっと付いて来て下さい。』まだ何かあるのかと思うとその係の男性はスタッフ専用の扉を鍵で開けて中に入り、別の端末機を操作しだした。おいおい国際手配でもして僕をBillunnd空港で拘束するのかよと思って、一人で笑ってしまった。デンマークの田舎空港にこれから行くのにそんな訳ないからね。 しばし待つと一枚のチケットを渡されて、このチケットであそこのビュッフェで食事なり飲み物を飲んで次の便をお待ち下さいと微笑みながらドイツ語で話してくれた。 まだ2時間以上もあるし、軽食とビールを頂き次の便を待った。ぷろぺら機に乗るのは初めてであったが、ビールと安堵感からたった45分間のフライトなのに心地良く寝られた。 Billund空港に着くと手荷物カウンターは二つしかない。まだ九時前だというのに人気はないし、やたら照度は低い。手荷物のベルトは稼働してないから手荷物事務所へ行くとすでにカウンター横に真っ赤な僕の小型バックがおとなしそうに置かれていました。カウンターには人影がなく後ろの事務室に入り、『事情説明を簡単にしてそこにあるバックは僕のなんですが。』というと先に到着してましたよとどうぞ持って行って下さい。焼けに簡単に言うじゃないのチケット確認もしないなんて良いのかな~と思いながらも、ありがとうと返事して窓口へ急ぐ。なぜなら手荷物預かりチケットがいつの間にかなくなっていたから。 次の日は朝8時半に取引先の会社の人が迎えに来てくれた。ここから45kmくらい離れているとのこと。道は平坦で片側一車線の普通道路。普通道路とはいえ時速100km/hを超えていることが多い。信号は一つもなかった。たどり着いた所は人口約5000人。その会社に従事している人数は約200名を超えるからその村では大きな存在である。 はっきり言って商談を進めるにはドイツ語だけでは自信がまったくない。そのため通訳をお願いしておいた。今年の一月に訪社した際にこの通訳の女性にお願いしたときにとても感じの良い方だったので今回もお願いしたのである。もちろん前回はCopenhagenからは列車で約3時間掛けて来たので今回の下りを話して大笑いをしながら商談に入った。 仕事の方はまずまずの状況で済んで良かった。通訳の女性にはドイツ語だけで充分伝わっているから次回からは一人で大丈夫ですよとお世辞を言われたが、とんでもないひとりじゃ駄目なんですね、安心感が全然違いますから。この安心感が僕にとっては大事なんです。 今回は結構大事な案件があったので丸二日間の予定を組んでいたが、一日で終了したので明日早目の便に変更してCopenhagenに戻ることにした。いままでCopenhagenを観光したことがなかったので時間が出来た分観光してみることにしました。