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約束の冬(上)/宮本輝/文芸春秋 コンピューター開発技師としての経歴を捨て木工に生涯をかけようとする氷見家の息子亮。姉の留美子に話します。山火事は年老いた木同士が、静かな月夜の夜に、いろいろと話し合いをして、次の世代に場所をゆずることにするんじゃないか。まるで、静かな絵を見るような場面です。宮本輝の魅力の1つは悲劇にならないということです。この作家の本は真摯に生きる力がかかれているのが特徴ではないでしょうか。氷見家の向かいに住む上原圭次郎は、同年代の人たちが悩みはじめた「何のために働いているのか」という疑問に対し、ためらいなく、自分と社員たちが生きるためと答えます。与えられた自分の生が尽きるまで生きるために、それぞれの役割に応じて働く。昨日も働く。今日も働く。明日も働く。本当に基本のことなんですが、今の悩みに基本を忘れることはありませんか?。何をどう悩もうと、今は過ぎていきます。そのために、将来の夢を忘れず、今日も働く、あしたも働く、あさっても働く。良いことも、悪いことも味わいつくし、力を尽くして死ぬ。あきらめない、ふてくされない、なげださない。なんて難しいでしょうか。15歳の時、7歳年上の留美子に10年後のプロポーズを約束した上原家の長男俊国。飛行蜘蛛もからめながら話はすすんでいきます。俊国と留美子の恋、上原圭次郎の若い恋人、亮の新しい出発。下巻へと物語はなだれ込みます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月18日 18時48分22秒
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