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テーマ:ラテンだよ!全員集合!(251)
カテゴリ:メキシコ
これを書いているのは12月16日。
たまたまメキシコ在住の方がメキシコとベネズエラの外交問題について書いている記事を読んだ。人それぞれ考えは違うわけで、だからおもしろいわけで。 でも、私個人はその方の意見とは180度違う意見を持っている。 ちょうど、先月在ベネズエラだった友人にあったときの話も書こうと思っていたし・・って言うかすでに書いていたので以下に続く。 ********************************* 11月20日 今日は三宮でベネズエラ系の友人Kに会う約束。 昨日からKちゃん宅にお泊りだったけど三宮での待ち合わせがけっこう早かったので早起き。休日だったしゆっくりしたかったんだけどねぇ~。Kちゃん、ごめん。 今まではドミニカ共和国でKちゃんちに行くともれなく蚊帳の中で寝れるのだけど、ここは日本。そして今は冬・・。 私は蚊帳で寝るの好きなんだよね~。なんというか落ち着く。 世界のあちこちをうろうろしていると季節や気温の急激な変化についていくのがけっこう大変。アメリカに住んでいるときは引越しをしたのでマイナス30度の「鼻毛も凍る世界」から50度の「車のボンネットで目玉焼き焼けます」の世界を体験。 マイナス30度は死の危険を感じますよ~。本当に。 さて、久しぶりにあうベネズエラ系日本人の友人。 お互いアメリカ留学を経てラテンアメリカ行きという似たような経歴を持っているしいろいろ話もあっておもしろい人である。 私はけっこう人に会うと反射的にHUGをしてしまう人なのだけど、相手が日本人男性だと基本的にはHUGはしない・・けど、ベネズエラ系の友人が現れたら・・ おもいっきりHUGされた~。 やっぱり(笑)。お互いラテン系だね~。 お互いの国(俺、メキシコ。彼、ベネズエラ)の話を熱く語る(笑)。 と、言うのも折りしも私がメキシコ滞在中ベネズエラのCHAVEZ大統領のFOX大統領への強烈な批判が外交問題にまで発展していた。 この話はなかなか奥が深い。もろに私にとっては直球ど真ん中な話題。 ベネズエラに住んでいたKの視点をぜひ聞いてみたいと思っていたし。 日本人は一般的に政治の話をしないし、好まない。 なのだけど、私にとっては自分の専門分野にも絡んでいるし、やっぱりラテンアメリカなんかに住んでいると政治というのは身近なものだったりする。 と、いうわけでCHAVEZ大統領のアルゼンチンで開催された米州サミットでの「FOX大統領は帝国の犬である」発言に関していろいろ話した。 堅い話になるけど、私はFOXISMOにはとても批判的なのでCHAVEZの発言はその通りだと思うけど、反面ベネズエラの石油の約50%は米国が買っている現状を考えると、果たして帝国の犬はFOXだけなのか?と言うことになる。とはいえ、どう考えてもFOXよりCHAVEZのほうが上手。根性が違う。Kからもベネズエラの現状を聞けて興味深かった。 友人も私と同じく基本的にはCHAVEZの政策を評価しているのだけど、具体的ベネズエラでの彼の評価なんかも聞けておもしろかった。 ラテンアメリカの産油国としてメキシコとベネズエラはそれぞれ思惑があるわけだし、それに加えてネオリベラリズムの信奉者であるFOX とCHAVEZは水と油なわけで、両国の関係は悪化している。今後が気になるところ。 ま、そんなお硬い話からそうでもない話までいろいろして楽しく時間が過ぎていったのでした。仕事のあるKと別れて、私はお買い物。 途中で南京町によって買い食いしたりした後、帰宅。 やっぱり神戸はいいなぁ~。 今度はじっくりお買い物に来よっと。 ********************************* 今日はちょっと硬めで。たまにはまじめな話も書くのです。 NYのテロ事件があったとき、私はメキシコにいたのだけど日本とメキシコではかなり報道の仕方が違ったのが印象に残っている。 日本の報道はアメリカというフィルターを通している。それをそのまま鵜呑みにしてしまうのはとても危険だとおもう。 ベネズエラのCHAVEZ大統領にしてもそう。アメリカから見れば「邪魔者」でしかないCHAVEZは「悪者」のレッテルを貼られている。それがそのまま日本にも入ってきているような気がする。本当に悪者かどうかはベネズエラ市民の支持をみればわかるはず。 CHAVEZは圧倒的に支持を得ている。彼を支持していないのはベネズエラの裕福層。 一方FOX大統領。 CUERNAVACAは今やちょっとしたバブル状態。どんどん新しいショッピングモールやら大型スーパーなんかが建設されている。 一件、なんだか豊かになっていっているように見える。 だけど、そのほとんどは外資。メキシコは国を切り売りしているだけ。 来年からアメリカからの主要農作物(とうもろこしや豆など)の輸入が始まる。市場に安いとうもろこしや豆がどんどん入ってくる。これも一見いいことのように見える。 だけど、これでますますメキシコの農民は追いやられる。ZAPATISTAが94年に「TLC(TRATADO DE LIBRE COMERCIO=NAFTAのこと)はメキシコ農民への死刑宣告である」と言ったのはまさにその通りだと思う。 2006年の大統領選はそういう意味で舵取りの正念場だと思う。 現状はAMLOことMANUEL LOPEZ OBRADORが圧倒的支持を得ているけど、まだまだ勝負はこれから先が長い。私は投票することはできないけど私なら間違いなくAMLOに投票する。 そんなわけで来年はメキシコの今後がかかった大きな年になるんじゃないかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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