『ラブリー・ボーン』 アリス・シーボルド 著 2002年
ピーター・ジャクソンによる映画化が進行中。 舞台は1970年代のアメリカ。 女子高生スージー・サーモンは、隣人のジョージ・ハーヴェイに殺害される。 天国でスージーは、遺された家族や知人を見まもる。物語はスージーの語りで進行していきますが、死者というスーパーナチュラルな存在ゆえ、限りなく作者視点に近い描写となります。その点、純粋な三人称のナラティヴで描かれた『指輪物語』と較べて、映像化する際に制限が出てくることでしょう。PJ、フラン、フィリッパの三人組が、どのような脚本に仕上げてくれるか、興味津々です。下手にフラバーみたいな半透明の幽霊を登場させるようなことは無いでしょう。『素晴らしき哉、人生』っぽい感じになるのではないかなと期待しています。映画公開は2007年とのことなので、PJファンは今から読んでおくと良いかもしれません。