テーマ:家を建てたい!(9915)
カテゴリ:おうちのマメ知識
シックハウスの問題が言われて久しいですが、化学物質に対する感受性は人によって大きく異なるため、一概に論じることができないのが実情です。 そこで・・・身近な有害物の代表であるタバコと比較してみることにしましょう。 愛煙家の方からはクレームが付きそうな企画ですが(笑)、喫煙は百害あって一利なしであることは周知の事実ですからね。 さて、タバコの煙の中には4,000種以上の化合物が含まれており、そのうち有害であることが分かっている物質は200種を超えると言われています。 また、タバコ煙はガス成分がほとんど(96.7%)で、1本のタバコから発生するホルムアルデヒド・アセトアルデヒドの量はそれぞれ、90μg・1400μgとされています。 関連サイト ⇒ タバコ煙の有害物質 山岡雅顕 医師 関連サイト ⇒ タバコに含まれる成分 二コレット 関連サイト ⇒ たばこについて 財団法人 大阪がん予防検診センター 一方、建築基準法で住宅への使用が規制されているのはホルムアルデヒドとクロルピリホスの2つですが、これらを含む13種類の化学物質について、厚生労働省が濃度指針値を定めています。 関連サイト ⇒ 建築基準法に基づくシックハウス対策について 国土交通省 国土交通省作成 シックハウス対策パンフレット より引用 では、シックハウス問題を論じる時に最もよく出てくるホルムアルデヒドと、同じアルデヒド類であるアセトアルデヒドについて、指針値と6畳間でタバコを1本吸ったときの濃度を比較してみましょう。 なお、6畳間の体積は、6×0.8×1.8×2.6 ≒ 22m3 として計算します。
けもやの計算が間違っていなければですが(笑)、アセトアルデヒドの濃度が指針値を超えることがお分かりいただけるかと思います。 なお、居室(人が過ごす部屋)については24時間換気の設置が義務付けられていますが、換気回数0.5回/h(部屋の空気が2時間で1回入れ替わる)と、緩やかなものでしかありません。 よって、積極的に換気(換気扇を回す・窓を開けるなど)しなければ、タバコを吸う本数が増えるのに従って化学物質濃度も高まることになるでしょう。 「うちは空気清浄機を使っているから大丈夫」と思っていても・・・空気清浄機で取り除けるのはタバコ煙のうちの粒子成分(3.3%)が主で、ガス成分(96.7%)はほとんど素通りしてるんだとか。 また、ホルムアルデヒド除去機能が付いているものでも、完璧とは言えないようです。 関連サイト ⇒ 空気清浄機の正しい知識 禁煙スタイル 関連サイト ⇒ タバコと空気清浄機の真実を暴露するHP 山岡雅顕 医師 シックハウスとタバコのうち、どちらがより危険であるとは結論できませんが・・・愛煙家の方は、シックハウスの問題をあれこれ言う前に、まず禁煙すべきだと思いますけどね。 皆さんはどう思われます? ◆シックハウス・化学物質の関連日記はコチラ♪ けもやのおうち・目次 ⇒ 8. マメ知識 ⇒ 【シックハウス・化学物質】の項をご参照ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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