カテゴリ:小さな思い
曇りや雨で気温も低くなりがちな北国の街角です。
もう夏なんだよね? あと2週間ちょっとで、オリンピック開幕なんだよね?! 20度を下回る気温、昼間でも灯りが必要な黒い雲の下にいると、夏もオリンピックもどこか別世界のことのような気がしてきます。 時折、雷がゴロゴロ。 雨足が断続的に強くなる、今日7月23日のこの街。 去年の冬に心拍を止めてしまったあの子が、もし生きていてくれたのなら、今日がその予定日でした。 生まれてくることができなかったこと、やっぱり悲しいのかな、口惜しいのかな。 それで雨になっちゃったのだろうか。 そう思うと、もう散々振り絞ったと思っていた涙が次から次へと溢れてしまいます。 あの子のことを思い出すのは、辛くて痛い。 同時に、私一人の心の中で、もしかしたら最も忘れ難い“我が子”になっているのかもしれません。 夏生まれかぁ。 最初に心拍を確認してから、まだ見ぬ7ヵ月半後の遠い空を思い浮かべました。 青い空と、大きな入道雲。 うるさいくらいの緑の木々の下で、元気な泣き声を上げる小さな赤ん坊。 月並みですが、そんな光景がたびたび心に飛び込んできて、こそばゆいような気持ちになっていたのです。 まさか、こんな肌寒い雷雨の日になるとは夢にも思いませんでした。 おめでとう。 会えなかったけれど、やっぱり、おめでとう。 さようならをした日からもう随分経つ今になっても、こんなに近しく感じることができるのは、やっぱり確かに存在したきみのことが私の心と体に刻みこまれているからだと思う。 この出会いと別れは、身を切るような痛みと喜びを天秤にかけてみたら、後者の方がちょっぴり勝る。 私は強くなれただろうか。 きみがそう願っていたように。 まだまだ涙を流してばかりだけど、大きくて優しい気持ちできみのことを思う一日にしたいと思う。 思いが過去と現在を行ったり来たりしている中、明日はいよいよ2回目の超音波検査です。 前回乗り越えることのできなかった8w6dを迎える明日を思うと、夫も私自身も言葉にならないほど緊張している様子が互いに伝わっています。 前回は6wで心拍確認をした時点で手配した助産師云々も、今回はまだ二人の話題の中に登場していません。 出産予定日も、出ていません。 全ては明日の結果次第です。 こちらの今の時間は、午後2時ちょっと過ぎ。 明日の今頃は、もうわかってしまっているんだなぁと思うと、またしても不思議な気持ちでいっぱいになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
先日は誕生日のメッセージをありがとうございました。7月23日が予定日だったのですね。私の誕生日は日本での7月22日ですから、ほぼ同じですね。余計に特別な思いを感じます。
23日の雨は浄化の雨だったのではないでしょうか。天使になった赤ちゃんを身近に感じつつ、また新しい気持ちで双子の赤ちゃんを迎える準備ができるといいですね。応援しています。 (July 29, 2008 02:44:26 PM)
改めて、お誕生日おめでとうございます...!
そうかぁ、そうだったんですよね。 あの子は、私の大好きなNatsumiさんとほとんど同じ日に産まれてくるはずだったんだ。 そう思うと、柔らかくあたたかなもので胸がいっぱいになります。 あの子のことを、これ以上愛せないほど大好きだと思っていましたが、これまで以上に大好きだ~!という気持ちになっています。 これもNatsumiさんのおかげです。 ありがとうございます...! どんなふうに、どんな思いで、あの子の予定日を迎えるのだろう。 ずっとずっと、そのことが心のどこかで気になっていました。 そうして迎えた7月23日は、Natsumiさんが書いてくださったように、浄化の雨(大雨でしたぞ~)で、そのことが改めて私の涙を誘いましたが、また鬱積していたものがきれいに洗い流されたような清々しさも確かに在りました。 うまくいえないのですが、この双子たちは、空にいるあの子とは違うような気がしています。 あの子は守護天使のように、私を見守る存在になってくれた。 そうして、双子たちを泣き虫のお母さんのもとに行きなさいって送り出してくれたような気がしています。 2センチの小さな命に、大きく守られている感覚がまだあるので、きっとそうなのだと思うんです。 Natsumiさん。 その願いに最も近いところにいる、と私がずっと信じている人。 お気持ちのままに、その日を迎えられますように。 Natsumiさんのことを思う時、いつも静かな柔らかい気持ちになります。 きっとNatsumiさんのお人柄が鏡のように反映されるからだろうなと思います。 (July 31, 2008 03:04:42 AM) |
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