|
カテゴリ:音楽、映画など、、
前日、訃報を聞くほんの数時間前に買ったバレエのチケット。ともぞうちゃんと、うちの相方で行く事を決めたばかりだったし、チケットも買っちゃったし、何よりも相方がすぐウェールズに行かないことが決まったので、折角のチャンスだし、観に行く事にした。
私は小さい頃から母親に手を引かれ、バレエやらクラシックやらを観に/聴きによく劇場に連れて行かれた。十中八九、爆睡していた気がする。いっぱい行き過ぎて、どれを観に行ったのか覚えてないくらい、引っ張り回された。母がピアノ教師で、私は幼稚園に入る前に、確か有無を言わさずピアノを習わされた気がする。あまりの厳しさに音を上げて、レッスンに通うのは辞めてしまったけど、今、感謝している。そして今、後悔もしている。ピアノ買って、練習しちゃったりしてるけど、あまりの技術の後退振りに日々、ショックを受ける毎日でもある。 母に連れて行かれたバレエ。手をひっぱたかれながら弾いたピアノ。クラシックを、大人になってから自分から率先して聴きに行くなんて、思わなかったけど、ここ数年、自分でも不思議な位、聴きに行くようになっていた。エディンバラに来てからはまだだったけど。5月に、フル・モンティのミュージカルバージョンを見たな、そういえば。みんな、全部脱いでくれたけど、逆光で真っ暗になって何も見えなかったな(だから何なの、、、)。 さて、これは、モルドヴァというロシア連邦の国から来たバレエ団のショウだったのだけれど、私はハッキリ言って、バレエについてあまりにも知識が無い。今まで、母に連れられていっていた時は、母がまあまあ詳しかったこともありハズレが無かった気がする。今回も、おお、ロシアの方からわざわざいらしたんだから、ものすごく宜しいものが見られるなあ、と期待大だった。 劇場は、'Playhouse'という、歴史ある大きなヴェニュー。ここは私、昔ながらのバーなんかも付いていてお気に入りの劇場だ。劇場って、なんでこう気持ちが華やぐのかしら。非日常の世界が目の前に広がる。いい気分。 しかし、、。 オーケストラが、最悪だった。調弦もできているのか、いないのか。とにかく、ヴァイオリンも、ハープも、吹奏楽器系も、へなちょこだった。これに合わせねばならないバレエダンサー達は、相当大変だっただろうと思われる。第二幕が終わる頃にようやくまあまあ持ち直してきたけれど、このレベルは低い、低すぎる。このまま幕間の休憩を挟んで第三、終幕までそんな調子。音量調整もビクビクやってる感じで、ここはもっとダイナミックに聴きたいなあ、ってところでも中途半端な音だったり。はあ~~。バレエに集中できないよ。 バレエ自体は、結構よかった。ただ、メインのキャラクター7名くらい以外は、地元エディンバラのバレエスクールの生徒達が努めていたため、ちょっと粗が目立った気がする。プリマはさすが。オデットもオディールも、素晴らしかった。 結局、この興行自体はすごく質の高いものとは言い難かったけど、こういうの、もっと観たいな、聴きたいなっていう気持ちに火をつけてくれた事は確か。折角エディンバラという文化的にも環境のいいところにいるのだ。シアターなんて、そこら中にある。素敵なショウが、いつでも良心的な値段で観られるのだ(今回のは、£15=¥3000くらい)。これは、使わない手は無い。 相方も、とても楽しんでいた。連れてって、よかったと思う。オーケストラ以外は、、、(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽、映画など、、] カテゴリの最新記事
|
|