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2005.10.21
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杉本氏のことは、まったく知りませんでした。

同じ六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の

レオナルド・ダ・ヴィンチ展の帰りにちょっと寄ってみただけでしたのに、

こちらの方に、激しく衝撃を受けてしまいました

杉本博司展

これ、何を撮った写真かわかりますか?

からっぽの劇場のスクリーンです。

映画1本分の長時間露光で、映画のスクリーンを撮ると、

スクリーンは真っ白にぬけてしまうそうなんです。

これは、「劇場」シリーズなのですが、ドライブインシアターの写真もあり、

夜空の星が光の筋となっているので、ああ、ほんとに

長時間シャッターを切らずにいたんだなってわかります。(疑うわけじゃないですが)

入ってすぐこの写真があり、その次の間には、白い柱が並んでいてびっくり。

その柱の裏側には「観念の形」シリーズの写真が。

「代数幾何学・微分幾何学が描き出す曲面を視覚的に把握するための3次元モデル」を

撮影したそうです。



わけのわからない数式にビビりながら、美しいと思いつつ

次の間へ行くと、ネアンデルタール人の写真?

「ジオラマ」シリーズで、NYの自然史博物館にあるジオラマを撮ったもの。

「いかにも作り物」というジオラマでも、写真に撮れば本物に見える、というコンセプト。

いやはやほんとにびっくり。

余談ですが、「ライ麦畑」でホールデンたちが見ていたジオラマはこれだったんだー!って

うれしくなっちゃいました。私。




別の間の「ポートレイト」シリーズでも同じようなマジックが。

(こちらは、ロンドンのマダム・タッソーの蝋人形を撮影したものだそう。)

あまりにもリアリティがあって気持ち悪いくらい。



次の間には、「海景」シリーズ。

水平線で二分された海と空だけからなる写真。

暗い部屋に、世界各地の海の写真がありました。

なぜか能舞台もあり(いえ、もちろんちゃんとコンセプトがあっておいてあるのですよ)

なんだかよくわからないけれど、写真たちに圧倒されてしまって、めまいがしそうでした。

写真の中に吸い込まれそうだったんです。


よれよれしながら次の間へ行くと、三十三間堂の千手観音の写真が、ずらーーっと。

平安時代の朝の光を再現して撮ったそうな。

三十三間っていうと、10mくらいあるんですかね?

これが金色に輝いていたら雰囲気もまた違ったのかもしれませんが、

モノクロなのがかえって厳かな感じに。


次の間は、先述の「ポートレイト」シリーズ。昭和天皇のお写真もありました。

これは直に撮られたのかな?


先ほどの千手観音の映像作品(インスタレーションというのかな?)に、圧倒されつつ、

「護王神社」の模型と「松林図」。

護王神社というのは、瀬戸内海に浮かぶ香川県直島にある神社で、

杉本氏が改築時に設計に関わったそう。

(島には安藤忠雄氏設計のベネッセハウスもあるそうで、行ってみたいものです)

本物の神社では、石のトンネルむこうに瀬戸内海が見えるのですが、

今回の模型では東京湾が見えました。

そうそう、それで、覗いていたら、光る物体が飛んでるんですよ。

これもなにかの趣向かな?と思ったけど、そうでもないらしい。

「ゲー なんか出た~!?」と思ったら(オカルトチックな思考に移行してたので)、

ヘリコプターでした。ああよかった。

「松林図」は、水墨写真というコンセプトで撮られたもの。

でもごめんなさい。他のがインパクトありすぎて、ちょっと面白みが足りなかったです。


その次の間は、「影の色」シリーズ。

被写体となる空間(漆喰でできた白い壁)を自らデザイン。

どんどん突き進んで行くと、被写体も自分で作ってしまうのですね。



そして「劇場シリーズ」の間。



ラストは、「建築シリーズ」。超ピンぼけにも耐えうる美しい現代の建築物の写真が。

NYのクライスラービル、ワールドトレードセンタービル、

グッゲンハイムミュージアム?・・・ 

ル・コルビジェのノートルダム・デュ・オー礼拝堂(かな?)の静謐な写真も。

安藤忠雄氏の光の教会もありました。安藤忠雄ってすごいわ、やっぱ。


ふぅ~~。

なんか胸がいっぱい。


カタログは高くて買えなかったので、横にあった「ブルータス」の特集号を買いました。

けっこう詳しくてよかったです。(600円だったし)

ポストカードも何枚か買ったので、海の写真が4枚並べて入るような額を

今度買おうと思います。

まだしばらくやってるので、また来たいです!



ここまで書いたら落ち着いたので、ダヴィンチ展についてもちょっと。

日本初公開だという直筆ノート「レスター手稿」(ビル・ゲイツ氏の所蔵品なんだって!)

細かい字でびっしりと、しかも鏡文字で書いてあるというに、圧倒されましたね。

500年前に「月は自ら光っているわけではない」って考えてたんですよ。

「空の色は、空気中の水のつぶが太陽の光で暖められることによってできる」

「音は波紋のように広がって行く」

「水の渦も、空気の渦も、人間の巻き髪も、同じようなでき方」

(うろおぼえです、すみません)

そういう科学的な考察は、すべて絵を描くためだったというので驚きです。

すべての学問の頂点に絵画はあると。

そんなふうに考えたことがなかったので、目からウロコでした。

確かに、ふつうに描いていて「こんな現象はありえない」っていうのは考えますけどね。



今日は、ほんとに胸いっぱいでシアワセな気持ちです。

帰りに、ノースタワーの地下の「鐵釜」ってラーメン屋さんで、

九州久留米のとんこつラーメン食べたんですが、安くて(600円)

おいしかったです♪ こっちもまた来ようっと。


杉本博司:時間の終わり」展





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Last updated  2005.10.21 15:30:44
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