カテゴリ:演劇
「あわれ彼女は娼婦」
作:ジョン・フォード 翻訳:小田島雄志 演出:蜷川幸雄 出演:三上博史 深津絵里 谷原章介 石田太郎 立石凉子 梅沢昌代 高橋洋 月影瞳 戸井田稔 妹尾正文 鍛治直人 たかお鷹 中丸新将 有川博 瑳川哲朗 他 ストーリーは、中世のイタリア、パルマ地方。才色兼備で将来を嘱望されるジョヴァンニ(三上博史)は、尊敬する神父に、自分の想いを打ち明ける。 それは、妹アナベラ(深津絵里)を女性として愛しているという告白。 神父は叱責し、7日間部屋から一歩も出ず妹の事を考えないようにすれば自分の想いは愛ではないだろう思うはずと諭すが。 アナベラは、誰もが認める美貌の持ち主。そのアナベラに求婚する男性が3人。 一人は貴族ソランゾ(谷原章介) 一人はパルマ市民バーゲット(高橋洋) 一人はローマ市民グリマルディ(鍛治直人) それぞれに想いを伝えるが、アナベラの気持ちはジョヴァンニだけ。 兄が神父に相談した時と同じく、アナベラも乳母に兄を男性として愛していることを告白する。乳母は兄妹であれ愛する人がいれば突き進め!と励ます。 ジョヴァンニは神父の言葉も忘れ、アナベラに気持ちを伝えてしまう。 兄の告白でふたりは男女として結ばれるが、幸福な時間は続かず、やがて妊娠が判明。 カモフラージュのために、アナベラはかねてから求婚されていた貴族のソランゾ(谷原章介)のもとに嫁ぐが、ソランゾは彼女の不義を見抜き、怒り狂う。そして、お腹の子供の父親が妻の実の兄であることを探り当てジョヴァンニへの復讐を画策する。 ソランゾの画策を知ったジョヴァンニは、自らの手でアナベラをあの世へと送ってしまう。 そして、パティー会場へ向かうジョヴァンニは、アナベラの心臓を突き刺した剣を握り、アナベラから浴びた血で真っ赤に染まった姿であった。 シャークスピアと同じ時期に書かれた作品のようです。 ストーリーがかなりショッキングな内容のため、観に行く前から重たいな・・・と覚悟はしていました。 1幕目はまだいいです。 アナベラに求婚するバーゲット(高橋洋)がシャークスピア作品でいう道化の役割のようで、ちょっとお頭がたりないけど、憎めない天真爛漫な男性で、彼が出てくるだけで笑いが起こるのです。 でも、そんなバーゲットも1幕でグリマルディに間違って殺されてしまうのです ![]() ![]() 2幕目は、かなりドロドロしていて、アナベラを殺したあと客席中央から出てきたジョヴァンニの姿は狂気に満ちて怖かった。 三上さんだから、この役を演じれたんだと実感しました。 終演後に会った友人に舞台の感想を求められたけど、私の口から出た言葉は「胃が痛くなった・・・」それしか言えなかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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