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ある時、当館のお客様より、質問を受けたことがあります。 「キャベツ畑の土はなぜ黒いのですか??」 その時は上手く答えられなかったのですが、 この頃、ジオガイドの会より作業の宿題で、 「嬬恋村で高原野菜の生産がさかんである理由を、火山との関係から説明せよ」 「のぼう」と呼ばれる黒土の分布状況、 を自分なりに調べてみると、 実に面白い発見があり、楽しくなりました~~ そう言えばキャベツ畑の土は黒いですね~~ 嬬恋村のキャベツ畑の土の俗称は「のぼう土」と呼ばれます。 「でくのぼう」の語源からきている。 見掛け倒しの役立たずの土という意味です。 その農地が、今では世界でも有数の貴重な優良土となり美味しい高原野菜の産地になったのでしょうか。 日本は火山国だからこそ、何度も火山灰が降り注いでいて、特に多量の火山灰が堆積したエリアに「黒ボク土」生成している。 特に嬬恋村の高原キャベツの栽培されている地域は、浅間山火山噴火史の仏岩期(2万2000年前~1万5000年前)に大規模な軽石噴火を繰り返し、その結果現在の「黒ボク土」が形成されました。 黒ボクは、ススキやササなど一部の適応できる植物しか育成しない土地でした。火山灰ゆえの科学性に問題があったのです。この土地を開墾する試みは、明治、大正時代より行われましたが、ほとんどが失敗したために、農業界の問題児扱いされ、ノハイ、ノッペ、ボク、ノボウなどと呼ばれて、他の土地と差別を受けてきました。 こんな土地である嬬恋村のキャベツ畑が、日本の夏秋キャベツ生産ナンバーワンになり、またその品質も最高級の美味しさになったのは?? 次回をお楽しみに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.12.15 20:32:33
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