ちゅにむはなにむ～ともしびチャペル日記帳

愛する中日ドラゴンズが好調でうれしい。
その中で特に最近うれしいことがある。
ここ２試合、ルーキーの石井裕也投手が続けて
勝利投手になった。２日続けて同点のしんどい
場面で登板し、みごとに抑えきった。そして
直後に味方が勝ち越し点をとってくれて、うれしい
勝利投手に。

彼は先天性感音性難聴である。左耳は全く聞こえず、
右耳に補聴器をつけて、かろうじて会話が聞こえる
というくらいらしい。生まれてからずっとほとんど音
のない世界に生きてきた。

それでも彼は小さい頃からスポーツ万能、小学生の時から
プロ野球選手を夢みてきたという。
難聴というハンディも、彼の心の希望の灯を消すことは
できなかった。夢をかなえてがんばっている彼に心から
エールを送りたい。

ハンディキャップをもったプロ野球選手といえば、
大リーグには片腕の投手ジム・アボットさんがいた。
数年前の甲子園にも片足義足の選手が出場していた。
もちろん、彼らにはハンディに負けない才能が
あったのだろう。けれど、彼らの成功の秘訣は
「こうでなければ、もっとやれるのに」
「こうだったらいいのに」という愚痴や嘆きを
乗り越えた強さを身につけたことにあると思う。

すべてのことにおいて「なせばなる」とは
言えないし、言うつもりもない。
でも自分の現実としっかり向かい合って、
なおかつそこに希望をもって努力するならば、
きっと「よかったなあ」と思える人生を
生きることができるはずだ。
聖書には「希望はわたしたちをあざむくことがない」
と書かれている。

今夜もがんばれ！石井君。自分の夢と自分の希望を信じて。