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吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.04.24
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カテゴリ:映画/青春
「孤独なトレーニングだが俺がついてる。」
「分かってる。」
「アポロは俺が育てた。奴が死んで俺の一部も死んだ。だが今は君がいる。君があいつの精神を受け継いで彼の死に意味を持たせる。君の前には地獄がある。悪夢よりつらい日々だ。だが最後までリングに立ってるのは君だ。」

ロッキーシリーズに限らず、大ヒット作品の続編を生み出していくのは至難の業である。

その生みの苦しみは制作者サイドに後遺症すら残す恐れもあるのだから、ショービジネスの世界は生半可な博打など打てやしまい。
映画とは非常に皮肉な娯楽である。
興行的にどれだけ成功をおさめようとも、作品としての評価は著しく奮わない場合も多々あるからだ。
その反対に興行的に奮わなくても、芸術性に溢れ、作品としての完成度が高ければ各界の評価が賞賛を極めることもあり得るのだ。
「ロッキー4」はそういう意味で前者に当たるだろう。
シリーズ中では過去最高のヒットを決めた。
だが、ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)に8部門ノミネートされ、そのうち5部門受賞するという、非常に不名誉な評価を受けたのも事実である。

宿敵から親友となり、またロッキーの良きトレーナー役となったアポロは、再びリングに立ちたいと熱望する。
ボクシングを引退した後は、街でサインをねだられることもなくなり、人々から忘れ去られていく自分に嫌気がさし、過去の栄光を取り戻したいと考えたのだ。
対戦相手はソ連のアマチュアボクシング・ヘビー級チャンピオンのドラゴであった。
だがドラゴは、ソ連の誇る最新鋭科学トレーニングを受けたサイボーグのような肉体を作り上げていた。
アポロ対ドラゴ戦は、ラスベガスで行われた。
ロッキーは無謀なアポロを諭し、「トレーニング期間が短すぎる」と苦言を呈するが、アポロは耳を貸さない。
リングに上がったら「たとえどんなことが起ころうともタオルは投げるな」と、アポロは必死の覚悟で試合に臨む。
そのアポロの意気込みも空しく、ドラゴは屈強な肉体をフルに生かし、アポロを打ち付ける。
そこに手加減は一切なかった。
やがてアポロはリングに倒れ、そのまま絶命する。
その後、ロッキーは親友アポロのファイターとしての精神を受け継ぎ、リベンジを誓う。

そして敵地である極寒のモスクワへと乗り込むのであった。

この作品で注目すべきは、ソ連人がアメリカに降り立ち、アメリカ人がソ連へ降り立ったこと。
正に、米ソ冷戦時代の終結を謳っているのだ。
政治的な絡みはそれほど強くは感じられないが、これまでのロッキーシリーズとは確かに異色である。
大変ユニークなのは、ジェームス・ブラウンご本人が登場し、ファンキーなダンスミュージックを披露してくれるシーンだ。
“これこそが正にショービジネスである”と、世界に鼓舞するような、明るく陽気なアメリカ映画の典型であり、エンターテイメント性に徹した作品なのだ。

1985年(米)、1986年(日)公開
【監督・脚本・出演】シルヴェスター・スタローン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.24 06:36:13
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