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吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.04.27
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カテゴリ:映画/アクション
「なぜ(私を)助けた?」
「(では)なぜ(私の)鎖をはずさせたのですか?」
「(おまえの)名は何という?」
「ジュダ・ベン・ハー。」
「ジュダ・ベン・ハーか。・・・(私を)死なせてくれ。」
「(あなたの主義は)“役に立たぬ者は殺す”でしたね。」

学生時代に「ベン・ハー」と「モーゼの十戒」についての考察のレポートを提出したことを思い出した。
キリスト教学は必須科目だったので、どうしても落とせない単位だった。
だがそのおかげで、宗教と国家の密接な関係や宗教のもたらす民族闘争、宗教支配による絶大な権力など様々な問題を学ぶ機会を得た。
日本では八百万の神々に庇護されているという独自の宗教観を持つため、“唯一絶対の神”という宗教観を認識するのは難しい。
世界史を知るにはやはり、宗教についての知識をある程度認識しておくことが必須である。
そこで、永遠のベストセラーと謳われている聖書を、果たして日本人はどの程度読んだことがあるだろうか?
「私はクリスチャンではないから」などと言わずに、向学のため一読を勧めたい。
難解だと思われる方には「聖書物語」というかなり意訳された、読み易いタイプも発売されている。
それでもキツイ方には児童向けの絵本もあるから、ぜひとも手に取っていただきたい。

その後にでも「ベン・ハー」なり「モーゼの十戒」なりを鑑賞したら、絶対に作品に対する意識が変わるはずだ。

作品の舞台はローマ帝国支配時代。
ユダヤ人であるジュダ=ベン・ハーの半生を描く。
エルサレムに一人の若き司令官メッサラが赴任する。
メッサラは、ユダヤ人貴族のベン・ハーと竹馬の友であった。
だが、ローマ人のメッサラとユダヤ人のベン・ハーは支配者と被支配者という関係にあり、二人の友情にはいつしか亀裂が生じてしまう。
そんなある日、新総督の行進中、ベン・ハーは妹と屋上からその様子を見守っている最中、不慮の事故が起きてしまう。
そのことが引き金となり、メッサラはベン・ハーとその一家を罪人に貶め、奴隷以下の扱いをする。
ベン・ハーは罪人としてガレー船の漕ぎ手になるべく、護送されるはめになった。
手足を鎖でつながれ灼熱地獄に喘ぎながら、砂漠を護送される中、ベン・ハーに一杯の水を与える男が現れた。
正しく彼こそ、イエス・キリストその人であったのだ。

伝説の大競馬のシーンに向けて、物語はいよいよ盛り上がっていく。
前編では、キリストの誕生とベン・ハーの数奇な運命が交差し合い、やがて接点が生まれる。
メッサラから受けた屈辱の極みを、ベン・ハーは血と骨に刻みつけ、復讐を誓うのだ。

だが一方でキリストは言う。“憎悪からは何も生まれない”と。
この作品がすばらしいのは、人間としての生き方の根源的なことを分かり易く物語っているところだ。
誰かを傷つければ必ず自分も傷つけられる。
“因果応報”を、子供でも分かるように、だが、明確なテーマを掲げて表現しているのだ。

1959年(米)、1960年(日)公開
【監督】ウィリアム・ワイラー
【出演】チャールトン・ヘストン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.28 04:51:12
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