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吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.07.10
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『ニューヨーク、世界一安全な都市。愛していた街が・・・恐怖の街に変わる。見慣れた通りの角で物影に怯える。階段すら昇れない。私は恐怖を知らなかった。女性のひとり歩き、郵便受けには白い粉の入った郵便物、暗闇、人を恐れる人たち。恐怖は他人事だった。恐れるのは弱者。私は無関係。でも違った。』

フェミニストの代表格であるジョディ・フォスターが、女優という天職をかけて演じる役にふさわしい作品だった。
「警察なんかに頼っていられない。信じられるのは自分だけ。」と言わんばかりに女性の持つ底力を見せつけた。
だが脚本や演出に納得のいかない視聴者も多くいることだろう。
「ご都合主義」だと脚本をなじる者もいれば、「正義のあり方」が間違っていると糾弾する真面目な視聴者もいるかもしれない。
正直なところ、あながちその批判にも肯けないわけでもない。
ただ、ここで注目したいのは、主役を“ジョディ・フォスター”が演じている点だ。
インテリジェンスで主義を持つ彼女が、法を犯してまで正義を正当化する役柄を演じるとは一体・・・?
正に、フェミニズムの主張であろう。
「女を甘く見るな!」と言うひと言が、鋭く映像から響き渡って来たような気がしてならない。

大都会ニューヨークで、ラジオ番組のDJとして生きる女性、エリカ。
彼女は愛するデイビッドと結婚を間近に控え、順風満帆な日々を送っていた。
ある晩、エリカはデイビッドと二人きりの散歩を楽しんでいた。
そんな時、事件は起こった。
二人は見ず知らずの男たちに凄まじい暴力を受け、金品を盗まれ、デイビッドは絶命、エリカも重傷を負ってしまった。
デイビッドを失った彼女の絶望感は恐怖心へと変わり、ニューヨークの街並みを楽しむことはなくなった。
全てに危険を感じ、恐怖心に襲われた。
そしてついに彼女は、一丁の拳銃を購入することを決意した。
それは、自己防衛という体のいい言い訳だった。

ジョディ・フォスターの一連の役柄を思い出してみよう。
「タクシードライバー」の少女娼婦役、「告発の行方」のレイプ被害女性役、「羊たちの沈黙」のFBI捜査官役(男性社会の中にもまれる女性という立場)。
この、社会的弱者を進んで演じてみせる彼女の意図するところは何であるか?
そこを探ってみると、この映画はもっと別の意味で楽しめるのではなかろうか。

2007年公開
【監督】ニール・ジョーダン
【出演】ジョディ・フォスター テレンス・ハワード

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.07.10 05:48:00
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