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吟遊映人 【創作室 Y】

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2009.10.17
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「よくある破産逃れの放火を頼まれたのさ。だがボヤッとしてたらしく・・・気付いたら周りは火の海。髪も手も燃え出してもうダメだと思った。飛び込んで救ってくれたのがシャドーだ。だがそばに粘着剤の缶が・・・壁にこいつの影が焼きつくほどの大爆発。・・・袖をめくって腕を見せてやれ。ついでに腹も。・・・消防士は皆同じ、夜も昼も消防士だ」

以前にも触れた話題かもしれないが、映画をよりいっそう引き立てるという意味で、使用される音楽の良し悪しというのは非常に重要なポイントとなる。
本作「バックドラフト」ではハリウッド音楽の伝統的な路線を引き継ぐハンス・ジマーが音楽を担当している。
日本では過去に「料理の鉄人」などのテーマ曲として使用され、誰もが一度は耳にしたことのあるメロディに思わず親しみを感じないではいられないのだ。
このインパクトのある旋律は、勇壮な光景、闘う男たち、心理的恐怖感など場面一つ一つをより効果的に盛り上げることに成功している。

ブライアンは何をやっても長続きせず、職を転々としたあげく故郷のシカゴへ帰って来た。
友人のティムと共にシカゴ17小隊に配属され、亡き父と同じ消防士としての道を歩み始める。
同じ隊に兄のスティーブンもいるのだが、火災現場では父に負けない英雄的な活躍で同僚たちから一目置かれていた。
そんな中、ブライアンは炎を前に怖気づき、尻込みするしまつ。
勇敢な兄と自分を比較してみたところ、あまりのギャップに自信を失くすのだった。
20091017b

さすがにハリウッドだと唸らされてしまったのは、やはり何と言ってもめらめらと燃え広がる火災現場のシーンであろう。
片手間に作ったセットではなく、建物一つを丸焼きにしてしまうド迫力。
さらにはバックドラフトの瞬間。
消防士たちが手を尽くして放水し、勇猛果敢に炎の中へと突進していく様など実にお見事!
「バックドラフト」は意外と子どもにもオススメできる映画かもしれない。(作中、消防自動車の上で男女が絡むシーンはあるが)
体を張って仕事する消防士たちの勇ましい姿を見た子どもたちは、きっとレスキューの崇高な精神と命がけの消火活動に胸を熱くさせるに違いない。
大人も子どもも感動できる一作なのだ。

1991年公開
【監督】ロン・ハワード
【出演】カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロ

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.10.17 08:11:22
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