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カテゴリ:名歌と遊ぶ
銀杏の木 額と見ゆるところより 光の如く 四方に葉の散る 与謝野晶子 寺田寅彦先生は、イチョウの木々が風もないのに、突然、申し合わせたかのように黄金色の葉を一斉に降らせた事の驚きを書き残しています。 『何かしら目に見えぬ怪物が木々を揺さぶりでもしているか、あるいはどこかでスウィッチを切って電磁石から鉄製の黄葉をいっせいに落下させたとでもいったような感じがするのであった』 似たような表現は散見するのですが、残念ながら私はいまだその「突然」にめぐり合ってはおりません。 誰の文章かは失念しましたが『音を立てるように』という表現もありました。 もの凄くそそられますぅ~ そういうことで、今年は近所の銀杏の木を注視していたのですが、その日「時すでに遅し」でしたぁ。残念無念! 思うに・・ 寺田先生が大自然の摂理を見たのはその晩年のことですから、長い間学究の徒として精進を尽くした応報の、つまりは自然界からのご褒美であったのかもしれません。 ならば道半ばの我が身には、いまだ因に達しておらずということでしょう(汗) さすれば、ここは功徳を積んで、来年こそは寺田先生の様に「突然」のご褒美にあやかりたいと思うのでした。 そうそう、物の本によると銀杏の実である「ギンナン」は食べ過ぎると中毒を起こすそうです。 それもまた、大自然の摂理なのでしょうね。 皆様、ご注意を♪ 銀杏(ギンナン)が 落ちたる後の 風の音 中村汀女 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.29 15:19:48
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