|
カテゴリ:名句と遊ぶ
側に柿 くふ人を 恨みけり 正岡子規 雪に埋もれる柿は何となく豪気を感じます。そして因縁というか怨念もね(^^) 揚句は子規が明治三十二年に詠んだ「胃痛 八句」の一つです。 つまり胃痛の所以で、大好物の柿を食せないことを詠んだ悲嘆の句というわけなのです。 それにしても、胃痛に苦しむ子規の脇で大胆にも柿を食べるのはいったいドコの誰なのかしらん? 鈍感なのか大胆力なのか・・・(笑) さて、子規が食べたくても食べられない柿が雪に埋もれています。 そもそも、今時分まで残った柿なるは、百舌鳥や雀に見向きもされなかったということです! ナントも、因縁であり子規の怨念を感じるではありませんか(^o^) 志ん生師「強情灸」のサゲは「五右衛門も熱かっただろうな」ですが、雪に埋もれた柿を見るにつけ「子規も食べたかっただろうな」そう思った次第です♪ ほかの悲嘆句です。子規の恨みをお感じください(笑) ◆柿くはぬ 病に柿を もらひけり ◆柿くはぬ 腹にまぐろの うまさ哉 ◆癒えんとして 柿くはれぬそ 小淋しき お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.21 06:26:34
コメント(0) | コメントを書く
[名句と遊ぶ] カテゴリの最新記事
|