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テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:映画/コメディ
【南極料理人】
「エビが何だって?」 「いや、でっかい伊勢エビがあるんだってよ」 「ああそう。じゃああれだな、エビフライだな」 「他にあるんじゃないですかね」 「あ?」 「ゆでたり、すりつぶしたり」 「西村君」 「はい」 「俺達、気持ちはもう完全にエビフライだからね」 久しぶりにおもしろい作品に出会った。 なんと表現したら良いだろうか。 静かな笑いが込み上げて来るとでも言おうか。 内容そのものは淡々としているのだが、登場人物の個性たっぷりのキャラが、そこに存在するだけで愉快なのだ。 さらには、発している一言一言がシリアスでさらりと言いのけているだけに、かえっておもしろさが倍増される。 主役の西村を演じたのは、最近注目の俳優である堺雅人である。 この役者さんの特徴である、いつも笑っているような顔つきは、若干、竹中直人の演技にも通じるものがある。 それは例えば、笑いながら泣いたり、笑いながら怒ってみたり、感情表現を複雑に演出してみせるのだ。 ある意味、天才肌である。 吟遊映人が「あれ?」と目を見張ったのは、忘れもしない「壬生義士伝」の沖田総司役として出演した際の、堺雅人である。 とにかくこの役者さんの存在感は、凄いと思った。 海上保安庁から南極ドームふじ基地に派遣された西村は、料理担当。 同僚たち観測隊員のために、三度の食事を来る日も来る日も作り続ける。 限られた食材で、腕によりをかけて調理するのだ。 だが、極寒の地、南極は日本から1000キロも離れた場所である。 日本に残して来た妻子を想わない日はない。 平均気温マイナス54度の地には、ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できないという過酷な場所なのであった。 この作品を観終わると、不思議にも軽い時差ボケ状態になるのはなぜだろう? まるで自分が南極にいるような感覚に陥ってしまうのだろうか?(笑) これほど楽しく愉快な作品は、四の五の言わずにとにかく観ていただきたい! ほのぼのとした優しさと、明るい気持ちに包まれる作品であった。 2009年公開 【監督】沖田修一 【出演】堺雅人、生瀬勝久、きたろう また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。 See you next time !(^^) ~追記~ msnニュースで南極の話題を報じておりました! タイトルは「南極の難局!」なんてね♪ それにしてもご苦労なことです。 悪戦苦闘で任務を全うされる関係各位に謹んで敬意を表し、遠地から祈念を申し上げます(^人^) 以下、記事(含画像)を記します、ご参考まで。 しらせ、また接岸断念 昭和基地沖18キロから進めず 南極観測に影響必至 2013.1.11 ※昭和基地へ向かう南極観測船「しらせ」9日午後、昭和基地沖(南極観測隊同行記者撮影) 第54次南極観測隊の必要物資を運ぶ観測船しらせ(1万2650トン)は厚い氷と雪に阻まれ、昭和基地の北西約18キロの海域で基地への接岸を断念した。 文部科学省が11日発表した。 前回も基地の約21キロ沖で接岸を断念。2年続けて接岸できないのは初代しらせ(昭和58年~平成20年)を含め初めてで、観測活動への影響は避けられない。 昨年と同様、大陸から続く「定着氷」の海域で厚さ最大約6メートルの氷に阻まれた。氷へ乗り上げるように前進し船の重さで氷を割り進む「ラミング」を繰り返したが、1日の前進距離が1キロに満たない海域もあった。 観測隊と海上自衛隊が周囲の氷の厚さをドリルで直接調べ、氷が薄いルートを開拓しながら接岸を目指したが、帰還のための燃料と日程を考慮し断念した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.01.21 06:24:53
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