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カテゴリ:名句と遊ぶ
三鬼は雪に何を見たのだろうか。この御仁は奥が深い。 限りなく 降る雪何を もたらすや 西東三鬼 気になるところである。 難儀極まりない雪も、犬たちにはこの上ない感興をもたらすようだ。 馴染みのゴールデンは喜色満面(に見えた)で、彼女の雪中ダイブは見ていて飽きなかった。 そしてこんな雪もある。 まだものの かたちに雪の 積もりをり 片山由美子 こんなイメージだろうか。 それにしても、この後どうしたのだろう。これもまた気になるところである。大きなお世話かもしれないが・・ そしてまた、雪はこんなにも美しい。 雪は天から送られた手紙である。 それはたとえようもなく美しい宝物である。 中谷宇吉郎 かつて見た産経抄からひいた。 不見識で中谷氏は存じ上げないが「氷雪学者」だそうだ。 科学者が、その研究対象をお書きになられたとは思えないような、浪漫あふれる一文だ。雪をもっとも知り尽くした中谷氏が描く雪は、豊かな感性とあふれんばかりの情熱の結晶体なのだ。 「限りなく降る雪」はいろいろなものをもたらすようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.01.13 06:04:16
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