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2014.03.03
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カテゴリ:名文に酔う
20130304


昭和十五年は山頭火の最晩年の年になる。
その年の三月は気候が行きつ戻りつしたようで、四国でも遅い雪があった。ルンペン然の山頭火にとって、天候不順は即食い扶持につながるのだ。
そして輪をかけるように持病(痔病!)が悪化し、難儀極まりない山頭火なのである。

しかし、己に鞭打ち山頭火はこう記す。

「毎日の行事、松山散歩、は雲つて寒いので、今日は止めにした。
外出する元気、散歩する余裕がないからである。
衰へたるかな、山頭火、しつかりしなさい!」


日記は「まことにつつましい一日であつた。」としめているから、門外不出で俳句の推敲をしたのかもしれない。
句集「草木塔」は五月に発刊されている。

おちついて死ぬさうな
草萌ゆる


山頭火、黄泉への旅立ちまであと半年である。

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.03.03 05:43:49
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