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2014.03.06
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カテゴリ:名文に酔う
20130307


昭和七年三月、山頭火は嬉野温泉にあそぶ。
そこは山頭火にとって結庵を望むほどの地であった。

ここにおちつき草萌ゆる(改作)

そう日記に記す山頭火だが、実際のところ結庵はかなわずじまいであった。

その屈託と前途を胸に、山頭火は三月六日の日記にこう記し誓うのだ。


おこるな
しやべるな
むさぼるな
ゆつくりあるけ
しつかりあるけ


なお前文には
「座右銘として」
と添えている。

ところで三月六日はご母堂の祥月命日。後年となる昭和十五年の同日の日記には

『仏前にかしこまつて、焼香諷経、母よ、不幸者をお赦しください。』

と記している。

山頭火にとって生きるとは、棘の道にほかならない、そういうことなのだろうか。

ゆつくりあるけ しつかりあるけ

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.03.06 06:06:46
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