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カテゴリ:名句と遊ぶ
どうしようもないわたしが歩いてゐる 山頭火 猛暑が普通になってしまった今日この頃ではあるが、昭和七年の夏も暑かったようだ。山頭火は日記に綴る。 『暑い、暑い、貧乏は暑いものだと知つた。 貧乏はとうとう切手を貼らないで手紙をだす非礼を敢てせしめた、それを郵便集配夫がわざわざ持つてきて見せた厚意には汗が流れずにはすまなかつた、それでなくても暑くてたまらないのに。』 そうして出来た句である。 炎天のポストへ 無心状である 手元不如意を「懐が寒い」と表現するが、極度になると「懐が暑い」ことになるらしい。まさに『どうしようもない』わけだ。 懐が寒い我が身は、特に暑い夏には、幸せと思わなければならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.07.28 06:01:30
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