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シネマ雑報

2005年03月23日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ だいぶ間が空いてしまったとは言え、「ゴスフォード・パーク」や「8人の女たち」と群像劇が続きましたので、ついでにもう一本だけ群像劇を批評したいと思います。
 と言う訳で、本日の映画は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」です。
 まずはストーリーです。
 かつてロイヤル・テネンバウム(ジーン・ハックマン)は、35歳で大邸宅を手に入れるほどの有能な法律家で、テネンバウム家の3人の子どもたちもみな若くして成功した天才児たちでした。ところがロイヤルの妻、エセル(アンジェリカ・ヒューストン)へ対する「ほんのわずかな誠実さの欠落」により2人は別居してしまい、それをきっかけに一家は崩壊してしまうのです。やがて時が経ち、再び家族の絆を取り戻したいと考えたロイヤルは一計を案じ、22年ぶりにテネンバウム家に戻ってくるのですが………、と言った感じです。
 この映画はカルト的な人気を誇るウェス・アンダーソン監督が手掛けた異色のコメディで、崩壊してしまった家族が再び構築してゆく姿を感動的に描いた新世代の家族映画なのです。
 まあコメディとは言っても、ただ腹を抱えて笑って見ていれば良いような映画とは違い、しっかりとした人間ドラマにしか見られない人々の滑稽(こっけい)さや、人生の皮肉さなどと言ったものをユーモラスに描いた作りになっていますので、爆笑したいと思っている方にしてみれば、ちょっと的外れとなるかもしれません。
 内容的には先ほども言いましたが、ドラマの部分がしっかりと作り込まれていますので感情移入もしやすく、登場人物の多さも気になりません。また群像劇という観点から見ても、「ゴスフォード・パーク」や「8人の女たち」とは比べ物にならないくらい良く出来ていて独自の世界観を感じることができます。
 ただ唯一残念なのは、冒頭で家族の歴史を紹介するシーンがあるのですが、観客はまだ登場人物の事を何も把握できていない状態なのに、いきなりハイテンポで様々な事を語ってしまうのです。あれではたいていの人がストーリーについて行けず、下手をすると途中で見るのを挫折してしまうのではないでしょうか。
 せっかくジーン・ハックマンが味のある父親をより味わい深く演じているのですから、きちんと最後まで見てもらいたい映画ですね。

監督・制作・脚本 ウェス・アンダーソン
制作年  2001年
制作国  アメリカ
上映時間 110分
ジャンル ドラマ/コメディ
出演   ジーン・ハックマン/アンジェリカ・ヒューストン/ベン・スティラー/グウィネス・パルトロー/ルーク・ウィルソン/オーウェン・ウィルソン/ダニー・グローヴァー/ビル・マーレイ/シーモア・カッセル/クマール・パラーナ





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最終更新日  2005年03月23日 00時16分06秒
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