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カテゴリ:読んだ本
『傲慢と善良』 辻村 深月さん
傲慢と善良 [ 辻村深月 ] 内容紹介 婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。 生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。 2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な"恋愛"小説。 タイトルの「傲慢と善良」の意味を理解した時には衝撃を受けました。特に「傲慢」についての描写。 架と小野里夫人の会話などは、読んでいる自分の心にもグサグサ刺さりましたが(小野里夫人の言葉が名言ばかりで震える)、実に的確だなと思いました。 「善良」も、言葉から受ける印象とは違う。美徳ではなく罪としての「善良」で、これもまた刺さりました・・・。 苦しく、希望が見えなかった前半。 後半、真実の目線になってからの物語の展開は意外なもので、終わり方も感動的でした。歩み寄れるって素晴らしいことですね。 「鈍感」は相手を苦しめるだけではなく、救うこともあるのだな、と思えたのも良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.03 18:31:11
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