クレオパトラの夢

　最近、けっこうレンタルで映画を観ました（のちほど記述）。その中で一番好きだったのが意外にもこれ。｢スパイダーマン１｣がなんだかなぁだったので敬遠していましたが、１とはうって変わって２は面白いですなぁ。

　主人公ピーター・パーカー（トビー・マグワイア）。（ピーターって普通すぎな名前ですよね。）

　この普通な青年、いや物理学では天才肌の学生ですが、この青年がスパイダーマンとして活躍することで起こる彼の中のさまざまなジレンマが描かれています。この葛藤が単なるヒーローものを超えて、われわれの共感を呼ぶのではないでしょうか。

　まず強烈なのは、彼が憧れの彼女であるMJ（キルスティン・ダンスト）を好きでありながら、あきらめようとするくだり。

　実はMJもピーターを好きなんだけど、小さな約束１つまともに守れない彼に疑問を感じて、新しい彼と付き合い始めてしまいます。新しい彼は優しくて文句なし。MJはとても幸せそう。

　視聴者的には｢えーっ、そんなバカな！｣。ヒーローの彼女となるべき人に恋人…はあかんでしょう。

　でも、ここらから物語が生き生きしてくるんですね。

　ピーターが約束を守れないのはスパイダーマンとしての使命がなにより優先されているからなわけです。でも、そのせいで


（１）バイトには遅刻、クビになる　→　親代わりのおばさんがなけなしのお金をピーターに渡す場面が泣かせます。


（２）大学での授業もまともに受けられず　→　目をかけてくれていた大学教授から｢なまけもの｣のレッテルを貼られます。


（３）大切なMJとの簡単な約束すら果たせない　→　MJに新たな恋人出現


　ピーターの心に迷いが生じます。（２）はともかく（１）と（３）はかなり痛いです。

　映画はこの辺りからどんどん面白くなっていきます。あとはぜひ実際に映画を見てくださいね。ほかにも印象的なエピソードがギュッと詰まっています。

　個人的に良かったな～と思うのが、ピーターがベンおじさんが亡くなった状況をおばさんに告白する場面です。これは前作では触れられてなかったことで、今作でちゃんと乗り越えてくれたのが嬉しかったです。ピーターの勇気に拍手を送りました。



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ちなみに、最近レンタルで観た映画


｢トークトゥハー｣…★★★

　テーマが斬新。映像が綺麗。後半看護師の行動が謎。ライターの恋愛エピソードは好き。


｢キャシャーン｣…★★

　唐沢が存在感あり。カット割り多く映像懲りすぎでやや疲れる。


｢ミスティックリバー｣…★★★★

　俳優対決が見ごたえあり。オチが賛否ありそう。私はあり。


｢インソムニア｣…★★★

　可もなく不可もなく。ヒラリ－・スワンクが印象に残る。


｢アマデウス｣…★★★★

　好きとはいえないけど印象に残る映画。モーツアルトって好きなんですけどあんな人生だったとは。驚いた。


　あといろいろ見たけど、忘れちゃったです。