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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
33という、とても古い真空管でアンプを造ろうと思ったきっかけは、
RCA発表の三結データシートを見て。 古典管だけあってなのか解らんが、リニアリティが素晴らしいの一言!! キッカケとなった、33の三結データ↓ ロードライン(上図の赤線)をあれこれ引いて、出力を計算し、導き出したのが、 Ep:180V Ip:22mA Rl:7kΩ Eg:-18V Esig:70Vp-p Po:0.9W という動作条件。 80Vp-pまでグリッドを強力にドライブすると、出力1.2W得られる。 回路構成は、前作の1626シングル・A2級ドライブとする。 半導体増幅回路は若干リファインするつもりだ。 初段はFET入力のカスコード・ブートストラップで、電池バイアス方式を新たに採用。 エミッタ・フォロワ+定電流負荷、 フィラメントにシャントをかまし固定バイアス方式とするのは、1626と同じだ。 今回は初段とエミッタ・フォロワを交流的に分離する、デカップリングを挿入する。 負帰還もDC領域まで掛けるように、各部の定数を見直した。 だが、電源回路は全く違う。 1626では商用電源直接整流だったが、33アンプでは特注Rコア電源トランスを使用する。 B電源、A電源はチョーク・インプット式とし、 レギュレーションはAB2級プッシュプル・アンプ並みの布陣。 暫定回路図↓ チョーク・インプット式は、整流ダイオードに常に電流が流れるため、 スイッチング・ノイズが発生しない。 その代わり、1次チョーク・コイルには大きな交流電圧が印加されるため、 漏洩磁束はパワー・トランス並みに増え、しかも唸る恐れがある。 だーいぶ前に、チョーク・インプット式採用のアンプを製作したが、 その時はチョーク・インプット専用のチョークを採用し、全く上記の問題は無かった。 A電源もチョーク・インプット式だが、こちらは入力交流電圧が4Vと低いので、 コンデンサー・インプット用チョークで問題無さそうだ。 Rコア、チョーク、B電源用電子負荷装置を組み合わせ、 出力トランス2次側にヘッドフォンを繋いで、漏洩磁束の影響を検証してみる。 出力トランスは、7kΩ:8Ωの構成のある物の中から、ノグチのPMF-10WSにしてみよう。 F特の減衰のしかたが素直で、低域まで延びていることからインダクタンスが多そうだ。 サイズ的にも33とバランスが良いだろう。 春日無線のKA5730だと、だいぶアンバランス。 またコア材がハイライトなので、オリエントばっか使っていた私にとっては初挑戦。 食わず嫌いはアカンな(笑) B電源用チョーク・インプット用のチョークは、同じくノグチのPMC1520Hにしてみる。 こちらはコンデンサー・インプット用のチョーク。 電子負荷繋いで唸りや漏洩磁束が多そうだったら、 チョーク・インプット用に設計されたチョークにするしかないな。 そのチョークの候補は、橋本のC-15-200CHかISOのLL-12-200D。 橋本のは1個\20,000-とメタクソに高いが、PMC1520Hが唸ったら仕方ないな・・。 数年は現役でいてもらうアンプに、主要部品1個2万でも高くは無いと割り切るしかない。 アキバへ出力トランスとチョーク・コイルを買い出しに行くとしよう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2009 05:47:43 PM
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