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テーマ:暮らしを楽しむ(384683)
カテゴリ:登山・ハイキング・さんぽ
今年2回目の登山は、栃木県鹿沼市に鎮座する岩山。
標高は328mとすこぶる低いものの、登り甲斐のある山と最近知った。 中でも猿岩の鎖場は、難易度がかなり高いらしい。 垂直に近い70mに及ぶ岩場を、鎖1本で降りるというものだ。 本格的な鎖場らしいので、挑戦してみようと朝一で出発。 この山の最寄り駅は、東武線の新鹿沼。 そこから登山口付近の日吉神社まで、徒歩で30分弱。 登山の安全を祈願して、お参りして行こう。 登山口は、神社前の山道を西へ30m程進んだ場所にある。 登山開始から10分ほどは何の変哲もない登山道なのだが、 次第にこの山が本性を現してきた。 『岩山』という名が付くくらいだからね。 岩場は足掛かりが多いので、比較的登りやすい。 ベンチがあるのだが、ここが3番岩展望台かな? 西側の眺望。 そこから先も岩場の連続で、梯子も出現。 狭い岩の間を通り抜けたり、岩場をよじ登ったりの連続。 ルートを少し外して、急峻な岩峰の頂上に出てしまうことも。 慎重に岩峰を降りて迂回路を見つけ、正規のルートに復帰。 黄色や赤の丸い目印やピンクのリボンが随所にあるので、 それを見逃さなければ先ほどの岩峰に出くわすことはない。 少し汗ばんできたところで、2番岩に到着だ。 鞍部まで急峻な岩場を経て、目指すは1番岩。 とにかく岩場の連続で、下降時は集中力を要する。 滑落したら運良くて大怪我な場所の連続だ! そうして、ようやく1番岩である岩山に到達! その先には、雪を纏った男体山と女峰山が。 360度の大パノラマで、絶景とはまさにこの山頂。 誰かが置いたであろう、埴輪のミニチュアも😖 絶景を満喫しながら、温かい麦茶とすあま・栗羊羹を頂くとする。 自宅のリビングで食べる栗羊羹とは別物だ♪ ここで漸く登山者と会うことができた。 その人たちは、拙がこれから下ろうとしている猿岩の鎖場を登ってきたのだ。 かなりしんどかったと教えてくれた。 汗だくなので、相当キツそうだな。 休憩を十分摂ったところで、いよいよ猿岩の鎖場へと向かおう。 トレランシューズの靴紐を締め直し、登山グローブもはめ直して出発。 一旦下るのだが、西側は鎖場を通らない下山の迂回路。 鎖場は東側へ回り、少し岩場を登る。 その東側のルートを見過ごし、数分ウロウロしてしまったよ。 岩場の頂付近で、男性と少し遅れて女性それぞれ1人ずつと挨拶。 こんな可愛い女性が鎖場登ってきたのかな?? 彼女にしたいほど好みな雰囲気だが、腕相撲したら負けるかも(笑) 頂を10mほど過ぎると、鎖場が出現したぞ。 ネットで予め情報収集していたのだが、現実を目の当たりにすると息をのむ。 マジで先が見えん。 手書きの看板に、『70mの鎖場、後戻り不可能』の文が。 ここまで来たんだ、引き返したら登山のスキルは一向に上がらないぞ。 そして、困難から逃避していたら、人生も登山も負け犬に転じたことになる! 負け犬になんか絶対にならんぞ!! 心を落ち着かせ、いざ! 最初の鎖2本の終わり付近には、木の生えるささやかな足場があるので休憩できる。 しかし先は垂直に近い崖なので、休憩した心地があまりしないな。 その先の鎖も何本も乗り換えて下るのだが、次第に傾斜と難易度が増す。 休憩できるとしたら、次の鎖のアンカーくらい。 下降中、ささやかな足場すら少ないのだ。 心を落ち着かせるためにも、2か所のアンカーで1分ほど休憩。 そのアンカーに片足で留まり、もう片方の足は岩場に、鎖はしっかりと握ってね。 アンカー周辺は両脇絶壁で、迂回路なんて生易しいもん存在しない。 鎖場苦手な人にとっては、進むも地獄、戻るも地獄といった感じだ。 何本目かの鎖の終端まで下りたところで、次の鎖は東へ3mほど先じゃないかッ! そこまで垂直に近い岩場をトラバースして鎖をつかむか、 登り直して次の鎖まで行くかの2択。 拙は難易度の高いトラバースを。 下は見えないトラバース、落ちたら絶対命はないな・・。 無事に鎖をつかみ、更に下降。 もうほぼ垂直の崖で、しっかり靴底を岩に密着し摩擦を最大限生かして降りる。 拙のトレランシューズはBROOKSの最新モデルで、 それなりにグリップ力はあるのだが、2度ズリ落ちそうに。 その度に腕に負荷がかかり、腕が少ししんどくなってきたぞ! 次の鎖場の乗り換え地点が見えるが、そこも休憩には適していない。 絶対にクリアしてやる! 腕と脚に心地よい疲労を感じながら、終盤に近い鎖場を見上げる。 ここまで鎖の乗り換えは5回ほどかな。 ようやく鎖場の終わりに無事着いた頃は、溢れんばかりの安心感! そこから東へトラバースし、次第に優しい登山道へ。 無事に下山できた達成感は、谷川岳登頂よりも大きいかも。 328mの低山ながら、非常に密度の高い登山が出来た。 今回の登山で、鎖場中盤の岩場トラバースは、非常に危険だった。 滑落しなかったのは、運が良かったかもしれない。 文章に書いただけではこの鎖場の難易度は解りづらいが、 登山初心者は絶対に通過できない。 乾徳山や岩櫃山よりも、鎖場の難易度が格段に高いと実感した。 グリップ力のある登山靴かトレランシューズ、鎖場対応のグローブは必携だ。 そして、片腕だけで数分間鉄棒にぶら下がれるだけの腕力・持久力が必須。 恐怖心に打ち勝つ度胸も必要だ。 過去に遭難事故が多発しているこの山、挑戦はくれぐれも自己責任で。 無事に下山できたので、帰宅したらシャンパンを開けて懐石弁当を頂こう♪ 最後に、もう少し鎖場下降中の写真を撮っておけば・・。 次回もチャレンジする理由が生じてしまったではないか!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 28, 2023 02:49:58 PM
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