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テーマ:闘病日記(4013)
カテゴリ:家族のコト
前夜はほとんど眠れず朝早い飛行機で帰省した。午前中についたものの、ICUの面会時間は15:00~30分のため一旦実家で休憩をとった。
15:00になり父と面会。 変わり果てた父の姿がショックだった。気管切開されたのどには呼吸器がとりつけられ、それ以外にも体から何本ものチューブ。そのときの父がどんな様子だったかはよく思い出せないけど、多分そのとき父は眠らされていたように思う。 母が父の手をさわり「なんだか冷たい」とつぶやいた。表示されている血圧らしき数字をみると高い方が70。 「血圧70だよね?低すぎない?」と心配する母。でも、何を言っていいのかわからない私。30分に面会が終わるころ、オペを執刀してくれた副院長先生に話があると呼ばれた。 「昨日も説明しましたが、術後の合併症で不幸にも動脈に瘤(こぶ)ができてそれが破裂してしまったために大量出血してしまいました。 昨日血管テクニックを使って止血処置をしました。これで止まったと思ったのですがどうも止まっていないのです。先ほど血管の専門家の先生にも念のため見てもらったんですが、やはり止まっていないという診断でした。」 ・・・・・。 「大きな手術のあとですし、もう一度開腹することはその後に重大な影響が考えられるので、なんとか開腹せずに血管テクニックで止めるように試みましたが、ダメなようです。とにかく出血を止めないと失血死してしまいますので、これからもう一度手術を行います。出血を止めないことにはどうにもなりません。 手術のあとは時間外でも面会いただけますからね。ただ本人は目を覚ましているかどうかはわかりませんが、お顔を見ていただくことはできますから。」 !!! こうして、すい臓がんを取り除く大きなオペを数日前に終わったばかりの父は、再び開腹手術をすることになってしまった。 夕方5時ころから始まり1時間半から2時間で終わるといわれていたオペが終わったのは22時だった。 母はこの間、父の兄弟に連絡したものかどうか迷っていたが、2度目の手術でどうなるかわからない可能性が高かったのですぐに連絡をしていた。連絡を受けた兄弟たちが道内からかけつけてきた直後、父のオペは終わった。 すぐに顔を見に行くと、父は目をあけていた。母のよびかけに何度かうなずき、開腹時にたまった血を抜いたせいか、術前よりもよくなったように見えた。 母は涙声で「お父さん、お父さん」と呼んでいた。私は口をひらいたら涙がこぼれそうでガマンするのに精一杯だった。 父との面会を終えた私たちは、ふたたびドクターに呼ばれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.17 07:23:35
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