湘南の本当の魅力
わが地域もようやく梅雨が明けたようだ。これから本格的な夏が来る。今日も暑い。湘南の暑さはどうもよろしくない。東北や北海道のように、湿気のないカラッとした暑さならいいのだが、この辺はジメッとした暑さで、体の表面の汗がやけに気になるのだ。今日は海の日で、地元では祭りがあった。たくさんの神輿が勇壮に海へと繰り出す、ちょっとした有名な祭りだ。他地域からここへ越してくる人たちの中には、湘南のイメージに特別な思い入れのある人がいるようだ。そういう人たちはたいてい海側に居を構えている。しかし、生まれた時からここに住んでいる私たちにはそんな特別な思い入れはない。第一、海は灰色で汚いし、遠浅の砂浜があるわけでもない。カリフォルニアあたりのイメージとは程遠いのが現実だ。少しそれに近いイメージがあるのは逗子・葉山あたりだろう。そんなわけで、自治体も観光には特別なテコ入れをしていないし、長く住んでいる住民はなによりもこの地が俗化するのを一番嫌うのだ。東京都心ほどゴミゴミしておらず、自然は溢れているが利便性が不足する地方ほど寂しくない。そんなベッドタウンとしての住みやすさ。それが湘南地域の素顔なのである。