令和バーガー&令和フライドチキンいかがですか!
新元号が事前に公表されたことで世はすっかり「令和」ブーム。市井では新元号にちなんだ品物が続々現れ、令和バーガーとか令和フライドチキンとかも出てきそうな雰囲気だ(笑)。しかし、新元号の事前公表は、はたしてほんとうによかったのだろうか?私はこれにやや違和感を感じはじめている。すっぱり言うと、なんか新天皇(皇太子殿下)のプレゼンスが薄くなってしまったような気がするのだ。やはり元号は新天皇の即位と同時に発表されるほうが、新時代スタートのイメージとしてよいのではないか。今改元は昭和天皇のときと違って、退位による皇位継承だから事前公表できたのだが、やはり新天皇の即位と同時にあるべきだと思う。暦を扱う業者はじめ、製造業でなくとも多くの事業者に影響のあることで、そのスムースな移行を考慮し、また政府でも皇位継承の様々な式典などで繁忙を極める時期なので、その辺を総合的に考えて決めたのだろう。ただ、「元号」はコピーライターが考えるキャッチフレーズとは違う。日本史の時代象徴であり、日本文化の花だ。事業者の方々が生きるため商売に工夫を凝らさねばならないのはわかるが、安易に俗化されていいものでもない。元号 年号から読み解く日本史 (文春新書) [ 所 功 ]