被曝?
一年前の3月16日、その日は日中から台風のような強風が吹き荒れる音うるさい一日だった。12日に起こった福島第一原発の爆発事故が気になっていた。1986年、チェルノブイリ原発の爆発事故により発生した大量の放射性物質は、大気の流れに乗り放射能雲となって欧州全土に拡散、広範囲に降り注いだ事実が思い起こされたのだ。福島第一原発の爆発においても、その灰が上空に上がり、ここのところの強風でかなり広範に拡散しているのではないだろうかと漠然と不安に包まれていた。16日の夜、よせばいいのに、私は強風が吹き荒れる中クルマで外出してしまった。整備された新興住宅街の幹線道路を走る途中で強い横風を受けたとき、何かがパサパサッと車体左部に吹き付けた。ボタン雪よりはもう少し軽く、黄砂などよりはもう少し重い感じの音だ。フロントガラスに水滴は付いていない。いったいなんだろうと思った。家に着き車を降りるとなんかちょっと降っているような感じも...着ていたダウンをパタパタとはたいて家に入り、部屋で帽子を脱ぐと帽子の上部に2~3箇所灰のようなものが付着している。その灰は5mmほどのもので、火で焼けたようなくすんだ部分はなく、きれいな灰色をしていた。私はそれを何気なく右手の人差し指で払ってしまった。直後、「しまった」と思った。「まさか、原発事故の灰では...」と真っ青になった。すぐに真水で洗浄したが、その直後指の感覚が一時おかしくなり、人差し指の一部分が皮下出血したみたいにきれいに赤くなった。ところが、一時間もしないうちにそれは消えてしまった。もちろん、指をどこかにぶつけたとか、ケガしたということではない。その後原因不明の下痢が二日間続き(17日~18日)、下痢が治まった後も一週間くらい腸の具合が悪かった。私が目にした灰を、福島の原発事故から出たものと断定はできないが、突然の体の不調を偶然とも思えないのである。個人でガイガーカウンターを持っていれば、計測して白黒はっきりさせられたのだが...このことを何人かの友人・知人に話したが、誰にも信じてもらえなかった。しかし、その後東京をはじめ首都圏で部分的に放射能レベルの高い地が見つかっているので、放射能灰は気象条件によっていろいろな流れで拡散されたのだと私は考えている。(神奈川県南部在住)【送料無料】チェルノブイリ・ハート