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COCO的国際結婚生活

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May 1, 2006
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カテゴリ:感謝の気持ち

昨日母と電話で話していたら、母の妹から久しぶりに電話があったと言っていた。


そこで「あっ!」と思い出した。


私は前回、「私には嫌いな人がいない」と書いた。 確かに今現在は一人もいない。 ただ 「過去にも、人を嫌いだと思ったことって記憶にない。」 と書いたけれど、これは訂正しなければならない。


一人思い出した。


母の妹。 私の叔母だ。


先に言っておくが、今は問題ない。


私の母は5人兄弟の長女。その叔母は一番下の妹だ。


母とかなり年が違うので、母が結婚してからもよく我が家へ泊まりに来ていたらしい。 


会社を経営していた父は、羽振りがよく、その叔母が来るたびにお小遣いをあげていたそうだ。


そしてその叔母も結婚し、娘が生まれる。 私より1歳年上。


ちょうどその頃、日本も高度経済成長期で、父の会社も横浜、大阪と支社を出すほど大きくなっていった。


そのころから、その叔母の態度が少しずつ変わってきたらしい。


私たちが海外などに家族旅行をすると 「姉さんの家はお金があっていいわね」 と言ったりし始めた。  その叔母の家が決して貧しかったわけではないのに。。。。


母は叔母を自分の子供のように可愛がっていたので、時々はその家族も一緒に旅行に連れて行ったらしいが、やはりいつもというわけにはいかない。


最後には、旅行に一緒に行っている時でさえ、「こんな贅沢な暮らしができるなんて・・・・」 と言い始め、そうなるとだんだん誘うのも嫌になってくる。


そして少しずつ疎遠になっていった。


さて、私たちが成長し、今度は受験の時期になった。私が行った高校は、母が、行きたくても経済的に行けなかった、いわゆるお嬢様学校で、その叔母も行きたかったらしい。


彼女の娘も頭がよく、経済的にも充分通わせられたと思うが、彼女の自宅からはかなり遠く、寄宿舎もあったけれど、家を出るのは絶対に嫌だと娘が言ったようだ。


そしてそこへ私が通うようになり、電話があると、またチクリチクリと嫌味を言う。


そして高校2年のあるとき、事件は起こった。


私の父の法事での出来事。


その叔母がどこからか、私がアメリカの大学へと進学するつもりでいるという噂を聞いた。


そして母が来客の方へ挨拶に行ったとき、叔母は唐突に私に言った。


「あなたの高校は、私の時代だったら、あなたみたいな片親の子が入れるような学校じゃなかったのよ。 時代が変わってよかったわね。 そして何?今度はアメリカの大学に行きたいなんて言ってるの? 自分の身分をよくわきまえなさい!」


17歳の私にはかなりショックな言葉だった。


その日は誰とも話したくなくて、一人 部屋に篭っていた。


様子が変なことが分かったのだろう。母が私に「何かあったの?」と聞いてきたが、なぜか母には言えなかった。


母は、その場にいたもう一人の妹に電話をし、事情を聞いた。


そして激怒し、一番下の妹との縁を一時的ではあるが切った。


でも、その叔母は、私という人間をよく把握していない。 


私は強い女だ。 


言われたその時はショックも受けるし、落ち込みもする。 でもその後はその悔しさをバネに、何倍もの力を発揮する。


事実、その時点では、私が行きたい大学に必要なTOEFLの点数がまだ足りなかった。だからランクを落とした大学へ行こうかとも考えていたのだけれど、叔母のその一言で、私の気持ちは変わった。


「絶対にあの大学へ入る」


そして、全ての試験に合格し、入学できた。


その時から私は叔母に対する嫌悪感を捨てた。彼女のあの言葉がなかったら、私はきっと1ランク下の大学へ行っていたと思う。


私たち家族とその叔母の家族がまた付き合うようになったのは、娘さんの結婚式。


正直言って初めは私達も迷っていた。でも、叔母が電話で母に謝ったらしく、時間も経っていて、母自身も妹に対する嫌悪感は消えていたらしい。


彼女が謝ったのは、娘の結婚式の為だったのかもしれない。或いはずっと謝りたくてもきっかけがなかっただけなのかもしれない。


その真意は分からないが、いずれにしろ和解できたことは嬉しい。母と二人で喜んで出席することにした。


ただ、母側の身内で出席したのは、私と母だけだった。彼女は他の親戚にも似たようなことをしていた為、嫌われていた。


だからこそ、私たちへの感謝は大きかったのだろう。


式の後、私の所へ来て、私たちの生活が妬ましかったこと。私を自分の娘と比較し、私がどんどん前進していくのが許せなかったことなどを全て話し、最後に「あんなひどいこと言ってごめんね」と謝ってくれた。


もう成人しているとはいえ、自分の姪に頭を下げることは、勇気がいったことだろう。その時の叔母の気持ちを思うと胸が詰まり、


「もういいよ。なんとも思ってないよ。結婚式に呼んでくれてありがとう。」と言った。


披露宴の帰り、母と「式に行ってよかったね。もし行ってなかったら、お互い一生わだかまりを持ったままだったかもね」と話した。



昨日まで、このことをすっかりと忘れていた私。 母が叔母の話をしなければ、今でも思い出していないだろう。


私の中で、完全に消化できているんだな。。。。 


折しも今日、教会で「許す」というお話を牧師先生がしていらした。


弟子の一人が、イエス様に「私はいったい何人の人を許せばいいのですか。」と聞いた。

イエス様はお答えになった。


「あなたが許せる全ての人を許しなさい。」



私も不完全な人間。  多くの人が私のことを許してくれているのだろう。


人を「許す」」ことができた時、自分も「許される」のだと思う。


心にゆとりを持った、大きな人間でありたい。。。。。



 いつもありがとうございます♪
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Last updated  May 1, 2006 07:00:36 AM
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