仕事が忙しくて殺気だっていた午後、人事からメールが来ました。


12/26付で改姓されるとのことですが、現在、立替精算金の振込が出来ない状態になっております。
至急、口座の名義を変更するか、新姓名義の新規口座を開いてください。


･･･は？

慌てて社内システムを確認したら、なんと既に新姓に更新されている！
おいおい、私は何のために入籍日を入力したのでしょう？

皆様ご存知の通り、最近の金融機関は本人確認を厳密にやってるので、12/26の入籍後に姓が変わったことの公式書類(免許書、住民票など)がないと名義変更も新規開設も出来るわけがありません。
そこで、


すでにご通知の通り、12/26付で改姓になりますので、
それ以降に新姓の身分証明書を手に入れないことには
名義変更も新規開設も不可能と思われます。
逆に12/26まで旧姓(=現姓）でご対応願えませんか？


と返信したら、先方から速攻で内線がかかってきました。
以下、会話の内容。


改姓届を出された時点でシステム上の名前は書き変わってしまうので、
本来なら入籍日の直前か直後に申請するものなんです。
つきましては名義が変わるまで精算申請を控えて頂くことをご了承頂けませんか？


･･･ぷつっ（忍耐力の切れる音）


あの～、他ならぬ人事部さんが年末調整のマニュアルで年末に結婚する人は
早急に申請しろと書かれていたのでそれに従ったんです。
それと担当業務上、顧客先へ行くことが多いので精算申請を控えると
まるで無断欠勤だの遅刻だのを繰り返してるように見えますよね？
その度に上司にレポートを書いてもらっていたら業務に支障が出ますが、
どうすればいいんでしょう？

（詳しく書くと社名がバレるので書きませんが、要するに精算締切りを過ぎてしまって
支払ってもらえなくなったり、勤怠管理上の問題が発生すると思ってください。
これらは全て私のミス扱いになり、修正には上司のレポートと承認が必要になります。）

というような押し問答を数回し、最後は


えーと、人事と経理で話し合いをした結果、改姓届を一時的に取り下げました。
これで年末調整も振込みも問題ないように調整しましたので、お手数ですが、本当に改姓されたら再申請をお願い出来ますか？


という話になりました。
担当の方は不幸にも板ばさみになっただけで、元を正すと人事部の上役達が全体整理を
やってないせいなのは明らかなので、丁寧にお礼を言って電話を切りました。

そして私はこの件のせいで急ぎの仕事の納期を１時間ほどオーバーしてしまい、あちこちに謝るはめになりました。

たかだか人事部への届け一つでこの有様ではこの先何が起こるのやら。仕事上旧姓を通すことにしたので恐怖倍増です。
恐るべし、うちの会社の人事システム。