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テーマ:ニュース(99434)
カテゴリ:戯れ言
ここではないあるところに、ジミンさんとミンシュさんという人がいました。
二人はしごとのライバルであまり仲がよくありません。 ジミンさんは、最近やってきたミンシュさんが少しずつしごとが出来るようになってきて、おびやかされるんじゃないかと気が気でなりません。 じつは、ミンシュさんにはひみつがありました。それは毎朝特製の栄養ドリンクを飲んでいるからです。 それは、しごと場のちかくにあるソウカ薬局においてある『こうめい』という栄養ドリンクを飲んでいるのです。 「そうか、それでミンシュさんは朝からバリバリ働けるのか」とひみつを知ったジミンさんはソウカ薬局に行き、「これからは『こうめい』というドリンクは僕にください。他の人にわたしてはいけません」といいました。 そして、それからはジミンさんは『こうめい』を飲み始めました。そして約束通りミンシュさんは薬局で『こうめい』が飲めなくなりました。 それにともなって、ジミンさんは朝からしごとをバリバリこなしますが、ミンシュさんはドリンクが切れたからでしょうか、しごとが思うようにできなくなってしまいました。 ところが、しばらくたつと、少しずつミンシュさんが元気をとりもどして、しごとが少しずつですがうまくまわるようになっていきました。ドリンクを飲まない状態になれてきてきたのです。 また、ドンドンしごとをするようになってきたミンシュさんに危機感をおぼえ始めました。 そんな考えごとをしながら歩いていたジミンさんは、しらない間に路地裏のへんな店のまえにいました。そこに入ると、そこの店主が声をかけました。「どうもおつかれのようですね。とってもいい薬があるんですがいかかですか?」そこから出てきたのは、注射器と「コイズーミ」と書かれた薬瓶でした。「これを毎日打ちなさい。そうすれば迷いもなにもなくなりますよ」 ジミンさんはこの薬をもって帰りました。 薬を使いはじめたジミンさんは、体がうそのように軽くなっていくの感じてました。ドリンクを飲み、薬を使うジミンさんは、向かうとこ敵なしというふうに感じはじめました。 ミンシュさんは、それでも先をいくジミンさんを追いかけていくようにバリバリしごとをしました。そしてかなり差があったしごとの成績も少しずつ縮まっていきました。 だんだんとその差が縮まってきたころ、とても大きなしごとが舞い込んできました。それにどうしても負けたくないジミンさんは普通は1日1本しか使ってはいけない薬を2本打ち始めました。 そしてものすごく体が軽くなったジミンさんは、ミンシュさんにものすごい大差をつけて営業成績1位をとりました。 それからしばらく経ちました。薬をもとめて路地裏の店に行くと、店主が、「あの薬ね、製造が中止になってもうないんだよ。もうどこの店に行ってもないよ」といわれました。 こまりました。あの薬を打つことが普通になってしまっていたのです。 でも、ないのには仕方がありません。あきらめて、ドリンクだけの生活にもどりました。 ところがどうでしょう、最初はそんなでもなかったのに、だんだんと体の調子がおかしくなってきました。思うように体がうごきません。すぐに疲れるようになってきました。 気づいてみると、ミンシュさん良いしごとをしているような場合がふつうにおこるようになってきていました。 ジミンさんはあせります。そんなはずはないと。ドリンクも飲んでるし。 体の調子は、もどるどころか、少しずつですが悪くなってきてるみたいです。 そんな矢先に大きなしごとがまた飛び込んできました。ジミンさんは重いからだをふんばってしごとにかかりました。 しごとの結果は、2位。ドリンクも飲まず、ましてや薬も使わないミンシュさんの後ろになってしましました。 それでも、ジミンさんのからだの不調はよくなりません。 ジミンさんは病院に診てもらうことにしました。 お医者さんは言いました。 「ジミンさん、あなた強い薬を打ち続けたでしょ。あなたの体はそのせいでもうボロボロ寸前ですよ。ふつうなら絶対静養です、よく歩けるなと思うくらいですよ」 「栄養ドリンクを飲んでる?それでこれですか…。ん~大変だ…」 ジミンさんの体は薬のせいでたいへんなことになっていました。ドリンクを飲んでなかったら立っていられないと言われました。 ジミンさんは、「どうしようか…」と考えごとをしながら、重い体を背負いながら、とぼとぼと帰っていきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.31 01:14:20
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