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テーマ:韓国!(16973)
カテゴリ:映画
チ・チャンウク、シム・ウンギョン、アン・ジェホン
オ・ジョンセ、キム・サンホ、キム・ミンギョ キム・ギチョン、イ・ハニ、キム・ホジョン Afia Agyemang、Kahlid Elijah Tapia出演、 『トンマッコルへようこそ』の パク・クァンヒョン監督12年ぶりの作品 『操作された都市 조작된 도시 Fabricated City』(2017年) ![]() (以下、映画の核心に触れる部分もございます) オープニングのアクション・シークエンスは 「クォン隊長」が活躍するゲームの中の世界をリアルな戦闘のように実写で表現したもの。 映画はいきなり、リアルとバーチャルの融合から始まった。 リアルとバーチャルの継ぎ目、ギャップや差異は 例えばゲーム世界内を描いたフィリピンの子ども向けアニメーションでは ゲームの中で人格が豹変する人物が登場していた。 インターネット、ゲーム、SNS等のバーチャルなコミュニティでは その匿名性から仮面を被ったり、攻撃的に他者を誹謗中傷したり 差別やヘイトスピーチに耽溺したり、ネガティブなイメージは浸透している。 しかし、今作のゲームの中で助け合う仲間たちは ゲームの外でも正義感あふれる善で義理堅い。一貫した人間性。 バーチャルとリアルの姿に 職位や肩書はともかく、人間性の落差、差異はなかった。 一方で悪の手先の弁護士はリアルでは 風采の上がらない国選弁護士として誠実さと人助けを装いながら 裏の顔を持って悪事を繰り返していた、というギャップがあった。 社会から疎外されているような、テコンドー選手の夢を絶たれた無職のゲーマーに コミュニケーション障害のような内気な女性は 「剰余人間」として分類され世間では取るに足らない人間かもしれない。 しかし、ゲームの中でも世の中でも裏表なく同じように真面目に生きている。 裏の顔を持ちさまざまな事件を陰で操作する弁護士と 匿名でも裏の顔を持つことなく善であり続けようとする人間たちとの闘いは 何度も(もう、ダメかもしれない)とハラハラさせながら 「正義は勝つ(暫定的かもしれないが)」というカタルシスに収束して 爽快な希望の余韻も残していた。 事件の表向きと、操作されていたという真相・裏側、 裏の目的があり過ぎる弁護士やその事務所とは対照的な ゲームでもリアルでも正義感を保ちながら闘う描写は ファンタジックでSF的なストーリーでありながら現代社会の現実とも地続きなのではと思わせもする。 リアルとバーチャルが乖離し続ける現代で さまざまな人間の表の顔と本性を使い分ける人がある一方 変わらぬ人間性をリアルでもネットの中でも維持し続ける人間を対比させて織り込み 織り重ねて、この21世紀の複雑な世界の観方の一端を提示していた。 ボロ車で空港に向かう外国人夫妻との偶然の出会いもファンタジックでありながら (ここは『トンマッコルへようこそ』の監督らしい味わい)、 外国人在住者が増えている韓国の現実の一端、可視化であり 現実とファンタジーの継ぎ目のようだった(クォン・ユだから外国人にも誠実な姿を見せもし)。 リアルとバーチャルの境界上で連続性のある人間と、非連続性ある人間の揺らぎと衝突。 アウトサイダー型 等身大のブルーカラーのヒーロー映画の系譜としても観ることが出来る。 eスポーツがオリンピック種目に追加される可能性も今後あり、 日本も振興と普及にここ何年か地味に取り組んでいる一方で ゲーム中毒の害はギャンブル中毒共々怖いとは思いつつ... 肩身が狭くなっているかもしれないゲーマーは非生産的で 「剰余人間」の象徴かもしれないが、 それでも真実や正義のために戦うことがある ゲームの中だけでなく、ゲームの外でも全く同じ人格で。 と、先入観や固定観念をなくせば理解出来疎通する可能性もあるのかもしれない、という予感も。 弁護士が「若い人と疎通できない」と苛立ちを吐露していたが ゲームの中の世界は老若男女、職位に性差関係なく自由自在でフラット。 裏と表、バーチャルとリアルの乖離は深化すればコントロール不能で破綻もし怖ろしいが 理性を保ちぶれない人間性でバーチャルとリアルを行き来すれば 分かり合え助け合える人間と出会えるプラットフォームとして機能もするのかもしれない。 自由の一方で、自律があるクォン隊長の仲間たち。 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 Män som hatar kvinnor』の リスベットのようなヨウルが これまでの韓国映画にないタイプの女性で印象的。 余談ですが 毎日アクセスも多いこちらのブログは「韓流」ライターや教員等にもコピペや剽窃をされ (解析すればすぐ露見するものを...つまみ食い剽窃・翻案等も著作権侵害)、 映画レビューなどブログ内容をTwitterでも何回かに分けてコピペ掲載し 自分が書いたかのように無断利用もする泥棒常習者🐒から これ以上盗まれないようにブロックしたところ(防犯は当然の措置) 「無断利用」盗用出来ないことに逆上したのか 加害者の分際で粘着し誹謗中傷、嫌がらせを数年以上繰り返す 反社会的犯罪的行為にエスカレート。 映画祭会場前や会場内外などで威嚇するように 何度も振り向いて不躾にジロジロ見続ける不快なガン付けも繰り返し、 絶え間ないセクハラ・モラハラが酷過ぎ... 映画祭などに行くのが怖くなり躊躇してしまうほどのトラウマに。 劣等感が強すぎ自己中心過ぎて他人を嫉妬しミソジニーも拗らせると、 手段さえ選ばないモンスターになるのか... と、裏表があり過ぎる映画のミン・チョンサンがオーヴァーラップもした。 to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用・盗用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、 リライト、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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Jan 21, 2024 03:26:18 PM
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