カテゴリ:◇ 独立・起業
皆さんも「絶対に忘れられない一言」ってありますよね? 今日は私が今でも忘れられない、衝撃を受けた一言についての話をしようと思います。 経営コンサルティング会社を退職し、自分ひとりで経営コンサルティングを始めてから2年くらい経った頃でしょうか。ある建設会社から「経営コンサルティングを頼みたいので説明に来て欲しい」という依頼がありました。 私はその会社に訪問し社長にご説明をしたのですが、思ったことをそのまま素直に言われる社長で、非常にストレートな方だなという印象でした。 そして、私の説明も終わろうとしていた時のことです。 <以下、社長と私の会話> 私 「・・・となります。以上が私からの提案内容です。その他、何かご質問はありますか?」 社長 「今まで、建設会社を指導した経験は何社くらいあるの?」 私 「はい。今まで建設関係の会社は10社程度、指導しています」 社長 「それは以前勤めていたという、コンサルティング会社での指導経験ということ?」 私 「前職でも7~8社指導しましたが、ひとりで始めてからも3社指導しています」 社長 「すごいね、ひとりで始めてからも3社指導しているんだ」 私 「はい。指導実績が全て前職の時のものでは、説得力も無いですしね」 社長 「じゃあ、通帳持ってきて」 「じゃあ、通帳持ってきて???」 いやぁ、最初は何言ってるのか、全く意味が分からなかったですね。私も一瞬「えっ?」と聞き返したような記憶があります・・・。 要は、本当に私に指導経験があるなら、私の会社の通帳に入金の記録があるはずだ、ということをこの会社の社長は言いたい訳ですね。 一瞬「えっ?」と思った私も、気を取り直して言いましたよ。「分かりました、日を改めて当社の通帳をお持ちします」と。そう言うしか、無かったですからね。あの状況では。 私の言葉を聞いて、社長は「悪い悪い、冗談だよ」とフォロー(?)を言った後に「とにかく今日の話を基に、見積を作ってきてくれるかな」と言って、その日は終わりました。 そして見積書を作成し、後日訪問したのですが・・・。 もちろん持って行きましたよ。当社の通帳 を。 ↓通帳を社長に見せながら「この会社とこの会社が建設会社です」と説明しました。ホントに。 ※注 同一商圏ではなく利害関係もなかったので社名を見せました。守秘義務もあるので。 でも本当に、嫌味ではなく良い経験をさせてもらいました。ひとりで仕事をするということは、大きい会社の看板や実績など無い訳ですから、大きい会社に勤めていた時には起きなかったことも、いろいろ起こるんですね。 話は通帳に戻りますが、実はこの「通帳持ってきて事件」の後しばらくの間、私はカバンの中に通帳を入れてました。なぜだと思います? そう。もし指導実績を聞かれたら、カバンから通帳を取り出して「この会社とこの会社が・・・」と説明しようと思っていたのです。さすがに相手も驚くだろうと。 単純ですよねぇ~、私 。 でも結局、カバンから通帳が登場する機会はありませんでしたが。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/08/21 03:06:22 AM
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